僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

たったひとつ[2023.12.6 ぺいたん2023〜the ALIVE〜]

「the ALIVE」

生きてゆくこと、それを指し示すひとつのライブ。終わってみると、こんなにシンプルで実直なタイトルだったのに、なんで始まるまでにただまっすぐライブをするというだけのことを思いつかなかったんだろうと思う。

この人のお誕生日祝いのライブを今まで幸運なことに全部見てきた。浜崎あゆみをカバー、アンコールの嘘泣きMCからの真顔パラパラ、(ダンボールで作った)女子十二楽坊のエア楽器演奏、裾を引きずるドレスを着た、2日間開催で女子高生とスナックのママのコスプレしてカラオケしてCMもMVも作って、360度回転するステージにバックダンサーまでつけて、神輿を担いで、ソーラン節に至っては踊り歌い太鼓を叩くまでやった。(書き連ねながら、何?って思った)生誕祭って何よりもその人自身がいちばんやりたいことをやるべきで、その都度やりたいことをやって、はちゃめちゃでも良くて、夢を叶えていくぺいちゃんは楽しそうで見ていて嬉しかった。人をびっくりさせたり楽しませたりするのが好きなこの人の悪戯なところも。生誕「祭」だし、お祝いの場ってこういうのだよなーって。

それとは別に、わたしが好きになった二丁目の魁カミングアウトは、ステージに立つことで身を震わす人たち。今だから書いてしまうけど、コロナ禍でオンラインから有観客のライブになったとき、現体制になったばかり且つおそらく状況下の制約もあって、当時のライブ企画で長い長い長いMCをやっていたとき、もどかしく悔しい気持ちでいっぱいだった。好きな人たちの日常にまつわる話を聞けて嬉しいのは主に既存客と思うけど、正直それより一曲でも多く曲をやってほしかったし、そんな飾り立てなくてもライブがいちばん格好良いのにとずっと思っていた。でもそれだけじゃ意味なくて、どれだけたくさん曲を演ってパフォーマンスをしてもそれがただこなす流れ作業のようになってしまってはダメで、一曲一曲渾身のステージを作れるまで、4人で力を蓄えていたのかもしれない、と今となっては思う。

今年の生誕祭theALIVEは、推しの生誕!とかじゃなくていやそうなんだけど、グループにとっても大きな意義のある一歩だったような、革命のような日だった。前と後では生まれ直したような、一皮剥けたとか殻を破ったって言葉があるけど、まさにそんな感じ。

主役が少しだけスペシャルな4人統一のTシャツと、デニムのシンプルな生誕衣装。生誕らしい派手な演出は無い、極限まで時間を削ったアンコールなしMCなしの24曲フル尺ノンストップライブ。好きな人が一年に一度主役になるべき日、何をやってもいいはずの日に選択したのは、いちばん「二丁目の魁カミングアウト」のライブだった。自分の思い描くいちばん格好良いアイドル像、いちばん格好良いと思うものにぴったりはまったのがいちばん好きな人の生誕祭だったこと、誇りでしかない。

終演後すぐ友達と言い合ったのが「もう特典会で何も言うことない」だった。そのくらいあの2時間がすべてで、全力で、何も覚えていられなくて(セトリが未だかつて無いくらい間違いまくってて笑った、聞いてくれた方に申し訳ない)文字に残すことが無粋で蛇足でしかないけど、「今日も頑張ったよたくさん褒めてね」って言われたから…。もう時間も経ってしまったけど、すこしでも伝わったらうれしいです。

 

 

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2023.12.6

ぺいたん2023〜the ALIVE〜

/渋谷WWW X

 

▼全員登場Tシャツ生誕衣装(ぺいのみ🌻)


三原色カタルシス「せめてせめてこんな時代でこの光景だけは愛と呼ばせて」(ぺいソロ/アカペラ)

リバ

耳をすませば

マイノリティーサイレン

(1+1)×0=0

□私はロボットではありません

He is me,too

そっ閉じ 青春

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ

アンハッピーバースデー

咲顔(ぺいソロ/バラード)

ひふみよ

パラレルヤワールド

LOUE

ノスタルジスター

GAY STAR

やめらんない!とまらない!

まるもうけ

咲顔(ぺいソロ/アップテンポ)

Good As Yesterday

BAKADEMO AHODEMO

ネガちゃんvsポジちゃん

シワの数だけ被GAY妄想

ボクの夢はお嫁さん

三原色カタルシス

 

※MC無し/アンコール無しフル尺24曲ノンストップ

 

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この特別な日のチケット、特典会でぺいちゃんに念を入れてもらいながらその場で申し込んだら最前に行ける番号で、翌日の後夜祭のチケットも(その他のさまざまな抽選も)良くて、今まであの御守りとか奇跡の水とかのスピリチュアルは正直あんまり信じてなかったんだけど(すみません)本当になにか力があるのかもしれないと思った。ありがとう!おかげさまの最前上2。始まる前に隣の同担と話してた予想は全部外れた。

影ナレはぺいちゃんをお祝いする準備はできてるぅ〜!?みたいな感じだった。今日はいっぱい声を届けて!とも。キャスでどんな変なことするんだろうという前振り(確信犯)だったのに身構えると、スタート!の後、無音でキラキラしたTシャツとデニムの4人が現れる。ドキドキしながらぺいちゃんがセンターに立ちリバのフォーメーションになったのを見ていると、「せめてせめてこんな時代でこの風景だけは愛と呼ばせて」とぺいちゃんがアカペラで歌った。

ここで致命的なことを正直に書くと、衣装で出てきたのとリバのフォーメーションと三原色の落ちサビがぺいちゃんのパートからでなく「せめて〜」からだったことでそのとき歌詞が全然頭に入ってこなくて、三原色の歌詞であったことがパッとわからなかった。後から一曲目リバだったけどリバの落ちほど長く歌ってなかったよな…となって、トークショーでそう説明されてはっとした。これがはじめからきちんとわかって全編見れていたら全然違う意味になっていたのに。でもぺいちゃんのパートから歌い出さなかったのはミキさんによるサイリウムサプライズのためのファインプレーだったのでしかたない。かなり重要な伏線となった意味を汲み取れなかったことが不甲斐なく申し訳なくて、勘の悪い自分が情けなくてつらい。気づかなかったの私くらいじゃないだろうか。良い演出だったと思います。

リバのイントロでバッと手を伸ばして後ろを振り返って皮切り。一曲目からぶちぎって気合い入ってるのを見てこちらもそうなっちゃって、ほぼ何にも覚えてない!楽しかったー。1A「人と同じ服を着てると〜」でもう目ギラギラ。「簡単な一言で〜」で筆と顔合わせるところもニヤニヤ。トークショー観た後だからここも耳すまも珠理奈©︎発生してたんだなーって面白い。間奏虎虎ぺいちゃんもオフマイクで言っててめっちゃご機嫌。落ちでステージのきわまで出てくるけど苦しそうな感じはなくて強い目で前を見てた。ぺいちゃんの生誕だ!このあと耳すま。ぺいにゃむにゃむ生誕祭!いくぞー!!みたいな駆け出し。リバからそうだったけど周りから聞こえるぺいにゃーむ!!の声がでかくてその中に自分の声も溶け合って、それが気持ち良かった。声の砲弾みたいなひとつの塊になっていた。サビ前のミキぺいの煽りがもっともっともっとで終わらないタイプの体育会系のやつ。ラスサビマイクを持ってないでっかいハート作ってなんか言ってたけどこれも覚えてない。マイサイもバチバチした曲振り。1サビ終わり目ガン開いて舌なめずりしてるの見て笑っちゃった。ぺいちゃんがノリノリのときのやつ。リバ耳すまマイサイまで一瞬。

いつもは全編通して照明とかセトリとかを割と覚えていられるのに推しメンの主役のときってさっぱりなんだけど、マイサイのアウトロまでは照明が鮮やかでチカチカしていたのに、ジャジャジャジャン!からのゼロのカチッカチッ…でスイッチして暗くなっていったのは何となく憶えている。WWXに来たのは初めてなのだけど(以前のきまる生誕は行っていないので)真っ暗になったとき、真っ白の明るいスポットの影がステージ後ろに落ちるかたちが好きだと思った。コントラストがはっきりしていていちばん遠くの下手にいるぺいちゃんの後ろ姿とその脇に落ちる影を見つめた。影の輪郭まではっきりぺいちゃんのかたちをしているんだもん。あとのトークショーで「ライブでのいろんなわたしの姿を見せたいと思ってゼロとロボは絶対入れたかったの、でも生誕って幸せだからそういう顔しちゃった。たぶん観ててわかったと思う」はい。ずっとニッコニコしてたね。ぺいちゃんがあまりにも楽しそうで、シリアスな曲なのにこちらまでニコニコして観てしまった。ぺいちゃんばっかり見てたために衣装のTシャツの向日葵が、ぺいちゃんだけに咲いていることに今更気づく。なんて素敵な…。Aメロで4人が輪になってまわりながら真ん中に手を伸ばしたり握ったり指づかいの所作も、Aメロ間奏のバレリーナみたいにフワって跳ぶところもTシャツデニムなのにそう感じさせないうつくしさで見惚れた。「誰かと手を取り合うことで」で屈んだ表情を覗き込むと(そういうとこまで見ようとしちゃってごめん)やっぱり口もとが綻んで笑ってる。Cメロでミキ以外が暗幕に捌ける。あとになって思うとこれは貴重な給水ポイントだったんだなー。落ちサビで筆村に肩を揺さぶられたあと上半身だけでグンって起き上がって体幹お化け!となった。でもここが演技じみていなくて自然に笑っていたのを見てあーやっぱ楽しくて仕方ないんだろうなと思えて嬉しくなった。

ぜろのカチッカチッの時計の音からそのままロボに繋がってきれい。ぺいちゃんが嬉しそうにしてるから機械的でなく人間味を感じるような温かいロボット。3番のぺいちゃん「だって目に見えるものは愛してはいるから」でフロアをまなざすとなんて優しい顔をしているんだろう。最後の日がちのパートがピンスポでぼやーとして溶けていくようだった。

そのまま暗くなってHe isのイントロに切り替わる。やあーーこのHe isが良かった。歌い出しで目を細めて「過去にすがりつく未練なんて無いし」と歌うのを見てこの人の10年を想った。でも懐古するとかは全然なくて晴れやかな顔。2番でミキペいの周りをまわるぺいくれが顔を見合わせてどっちも楽しそうにニコニコしてる。ここだけじゃなくこの日のぺいちゃん、メンバーと顔合わせるとき全部良い顔してたなー。「僕は先をひたすらに〜」のドッドッと胸で拍を打つ動きでTシャツのひまわりの飾りがワサっと上がっていた。結構重いのかも、だから珍しくジャストサイズだったのかも。ぺいちゃんが選ぶようなぶかぶかのTシャツかわいいけど、体のラインがわかるくらいのサイズ感のTシャツがtheALIVEにぴったり。Cメロに入る前のマイクを丁寧に床に置くところが大好きなんだけど、目の前にいるのにこの日もマイクを置く音は少しも聞こえない。床でのダンスも笑みがこぼれて生き生きして水辺にいる動物みたい。落ちサビに入る前の4人ビシって天に手を伸ばすところの意志が強くてそのときのぺいちゃんのかお見て泣いた。去年のことをずっとこすって申し訳ないけど、あんな両手で支えて両足でギリギリ立っていたようなぺいちゃんがこんな嬉しそうに楽しそうにステージに立ってるなんて。落ちサビで発光してた。「僕には見えた」のミキぺい超良い顔してる!!「温もり握りしめ」の正面を見て歌うところでノスツアー神奈川に引き続きミキがまたぺいちゃんの方見てるのにぺいちゃんは前見てて全然気づいてないやつになっててかわいかった。でもその後の「彼も僕だ」でかなり早くぺいちゃんがミキの方キラキラした目で見てた。ふたりがこの道を選んでくれたこと、ずっと感謝してる。

そっ閉じ。イントロのミキと出会うところの顔!!もう嬉しくなっちゃってる。1サビ行く直前の拳を突き上げるところでグッ!!とめちゃくちゃ力いれて握っていて笑顔になっちゃった。「この瞬間は誰も!消せやしない!!」ダンッ!!!てここも強い。2Aのぺいちゃんのパートは孤独なはずなのににこにこしているし、なんか、今日で卒業するの?みたいな晴れやかさだった。「ほら笑顔になってるから」で伸ばした手をぎゅうと大切そうに握りしめる。「そんな日々が僕を強くする」もぎゅっとしてる。

きっとどこかで会えるから、の後のおいおいおいおい!!を強く煽る。ここにメンバーだけでなくこちら側も参加することで完成することをより感じて嬉しい気持ちになった。ガチゲイ口上聞いてる顔も嬉しそう。あいしてるーーから途切れることなく青春に繋がる。

間奏で「ぺいちゃん!かわいい!」って自分で言ってて可愛すぎた!脊髄反射でかわいー!!って言っちゃった。ぺいちゃんも自分で言っといて眉下げて笑ってた。「手を伸ばしたくなるような」で握りしめたもの、目を閉じて反芻するように噛み締めてる。ラスサビで手を指し伸ばして、青春ってこういうことだよねって語りかけるみたい。

アンハピ。生誕で聴けるの本当に嬉しい!!イントロで縦並びになるところでぺい筆が顔を見合わせるの、ぺいちゃんは後ろ向きだけど筆の顔が見えて、プクーってした膨らんだ顔でニコニコしててかわいい。ぺいちゃんの生誕を筆村も楽しんでるのが伝わる。「この国は自由だから」でいつもやっている片目を覆うポーズやめて歌っていた。あれって振りじゃなくてぺいちゃんオリジナルだったのかな。素のままの感じ自然で好き。「わかってくれない信じてくれないなんて嘆く相手もいなああい!!」感情的。「愛情や友情夢や希望〜」でミキと手の平を重ねるところの手が綺麗だった。ぎゅって強く結んだときの手の甲の血管、生きてた。ネイルはぺいちゃんの武装だからぺいちゃんが好きなようにするのがいちばん良いと思うのだけど、この時くらいの長さだとマイクホールドが変わらず力を入れて握りしめられるから血管が浮き出て人間臭さを感じれて好きなんだーという短いのが好きな理由もきちんと書いておくね…。バンドマンの指先のよう。落ちサビの筆のこなごなになりそうな歌唱たまんない。ミキの「触れられてはじめて〜」の時計の針の動きも、これだけ生っぽいライブでもひとつひとつ丁寧で、この人たちの歩み方そのもの。ラスサビの4人とも自由に歌う「これからも歳をとっていくけれどこの先ガラクタの整理に追われるだろう」に圧倒されて、気づいたら涙流れてた。この人たちを初めて"生"で見た六本木EXシアターでも、ここがいちばん格好良かった。その時どきのリアルが込められている。この日が最上だし、この先もこれを更新してくれるであろうことがわかる。アンハッピーバースデーって希望の曲だったんだなあ。

3人がすっと捌けてぺいちゃんはステージ奥にあるペットボトルで水を飲む。バラードの咲顔のイントロ。蒸気でステージごと熱を持っているみたいにあったかくて、ドームツアーのアンコールで出てきて歌うソロ曲みたいだった。咲顔はどうしても一年前のぺいちゃんの姿を思い出して泣きそうになってしまうから、今回も息を飲んでじっと見守る。でも心配はいらなくて。ノスタルジツアー東京公演のキネマ倶楽部で螺旋階段とサブステージを大きく使って歌い切っていた姿もあまりにも立派だったけど、theALIVEでの咲顔はぺいちゃんのこの一年の軌跡のような、堂々とした立ち振る舞い。「下を見れば僕はちゃんと!立ってる!!」下に指差して強く歌い切る。まさに言葉通りそんな感じ。ステージをゆっくり左右に行ったり来たりしながら、さっきまで歌い踊り続けてきたから額から水が流れてTシャツにぽたぽた垂れる。すこしずつ汗ばんでゆくTシャツもくしゃくしゃになってく髪も、血管の浮いた腕も熱を帯びて赤くなる手の甲も、全部まぶたの中に閉じ込めてとっておきたかった。ぺいちゃん、生きてる。眉間にしわを寄せてフルパワーで歌う。大好き。

「俯きたい日もある折れそうな日もあってでももしも枯れてしまっても何度だって」去年は泣いてしまった落ちサビ、床に向かってマイクを握りしめてググッと歌い切った。この一年でこういう、両手でマイクを握りしめて力を込めて屈んで歌うことすごく多くなった。顔が見えなくなっちゃうのもなりふり構わないこの体勢での歌唱、下を向くことが悪いことじゃなく、それよりも大切なことがあるとミキが咲顔の歌詞を通して教えてくれた。「枯れてしまっても何!!度だって」で手をぶんってして強く。泣きそうだったけど泣かずに前に向き直った。ああ今のぺいちゃんだなあと眉を下げた記憶がある。このあたりでコンサートによくある、手をゆっくり横に振って観客に同じ動きを促すやつをやっていたんだけど、まっすぐぺいちゃんに両手を差し伸べるぺい推しの意思が固く(私含む)全く動かないから途中で諦めて止めてるの見てちょっと笑っちゃった。全然そういう場面ではないのに。でも咲顔の花を咲かす一端でありたいんだよ、わかって。

「今日も頑張ったよ」で顔つきがほわーとほぐれてホッとしたような顔してる。涙が出た。たくさん褒めてねのあとに思わず音の無い拍手をしたけど、違うなと思って普通に拍手した。周りもきっと同じような気持ちだったんだろう、拍手が起こる。これ書きながらまた涙出た。

(ひふみよの感想も長々と書いていたけど、やっぱり言葉にするのはなんか違うと思ったから全消し)

パラのイントロ曲振りでギャンギャン吠える。ミキの周りくるくるしてまだまだ行けんだろ!!みたいな。野犬?1Aぺいにゃむ降臨パート(※イメージです)ロックスターだった。「今の僕があるんだから!!」晴れやかな顔で強い。こちら側も本気だったから全然覚えてない。「あぁ"らい流せるんだそう」でくぐもった巻き舌!大きいステージのパラはフォーメーション移動が広くてサビのぴょんぴょん跳ねる足も強く感じる。最後にしゃがむバミリの位置が途中サビとラスサビで変わってるの今更気づいた…。何ひとつ変わらない〜でミキと顔を見合わせてるとき超良い顔!!「今はそんなことどうでもいい」で満ち足りてた。

次はLOUEでおお〜ってなった。ジェットコースターだ!いつもはあまり繋がらないところではあるけど、パラの後だからより迫力があった。「愛に形はないなんて〜」の日がちがフルパワーの声量で、そのあとのぺいちゃんの「歪なハートは〜」も呼応するような爆発声量。TIFの二丁目のPIGGSのリンクエモーションでもこれ思ったんだけど、日がち→ぺいちゃんの順番で歌唱が爆発するときがたまにあって、これってこの二人ならではだな〜と思う!大好き。「見つけても感心しないって思ってたんだ」ドッドッドッて拍に合うような歌い方で、自分の体と同じ呼吸のようで、最後のコーラスの部分までそれが続いてずっと気持ち良かった。ぺいちゃんはこのあとノスタルジスターに繋がることを「ハート繋がり」とトークで言っていて、その意味と合っているかわからないけど、心臓の波の打つようなリズムが合っていて心地よくて、ノスタルジスターのイントロに繋がるのがわたしは好きなんだ。

最初の妖精みたいなダンスが軽やかでふわっとして綺麗。夢見てるような光景だけどさっきまでと地続きの、飾り気の無い汗だくTシャツデニムのぺいちゃん。今まででいちばん綺麗だったよ。

1A.Bメロのときのダンスの顔がもうとろ〜んとしてる。「求めてるのは他でも無い人の温もり」でフロアをさす。「描きとめてみたい君を」のところしっかり被っちゃってぺいちゃんが見えなかったのだけ残念。ずっと穏やかな調子だったのに

「この一瞬を永遠に残すことはできない だから僕を誰かに残さないといけない」の「いけない」でぐっと強く気持ちが入っていて泣きそうになった。「消えてしまうなんて、僕には想像できない」でぎゅっと目を瞑った。眉間に皺を寄せてさよならなんてしないっていう抗いのような目つき。「誰かを愛しその心に居場所を作りたい」の優しいまなざし、フロアを見渡すぺいちゃんの細い瞳が光を吸ってキラキラしてた。

ノスタルジスターTOKYOをリベンジして欲しいと東京公演のあとからずっと思っているけど、コンセプト的に全然ここじゃなかったし、「ノスタルジスター」が見れて良かった。いつかまた見れたら嬉しい。

アップテンポな咲顔のイントロ。また3人が捌けていく。ぺいちゃんは再び飲み物を手にして、それを片手に持ちながら闊歩して歌う。アリーナのツアーファイナルのアンコールだった(2回目)。ぺいちゃんは声量は変わらずパワーはあるけど少しずつ声が掠れてきてる。でもそんなの全然気にならなかったし、心配もしてなかった。ぺいちゃんがあまりに楽しそうだからこっちも楽しくなっちゃって合いの手入れたりクラップ入れたり。歌う機会の少ないソロ曲がすくすくと育ってゆくのが嬉しい。「似合う服を見つけたよ〜」でこっちの方(上手)に来てくれてキャー!!ってして楽しかったし、下手にいる時おどけてセクシーなポーズとってるの見てヒュー!って声が上がったり。このときは楽しくてあんまり考えていなかったけど、こんなに楽しく明るい気持ちでこの曲が聴けるなんて。落ちの「俯きたい日もある折れそうな日もあって」ニコニコ高らかに歌っているの見てグッときちゃった。アウトロで「まだまだ全然終わりじゃないからねえ!?」って枯らした声で笑って言う。最後の「ほめて、ね♡」かわいかったーーー!!!

G.A.Y.のイントロで再びメンバーが出てくる。あったかくて不安なことがいっこも無かった。「なぜだか過去ばかり振り返る〜」ぴょんぴょんして歌う。「守りたいものがここにあるからさ」でフロアを見渡して「安心してよ」。なんか全部説明不要で、歌詞そのままの気持ちだよって歌っているみたいだった。「僕だけの大切なものちょっぴり見つかりました」でミキがぺいちゃんの方見て笑う。わたしはこの光景が大切なものだと思った。アウトロのミキぺいBIGLOVEハートのとこで隣の同担と同じハート作った。隣で見る選択できた自分が嬉しかったな〜。アルバムと同じフェードアウトフェードインでばかあほへ。

去年の生誕では大きな意味があったと思うばかあほ、今年は良い意味でさらっとしてた。この一年があったからこそなのかもしれないけど。「不安いっぱいでそんなふうに強くいないと折れそうな日ばっかで」高らかにすっきり歌い上げていた。克服じゃないけど、今のぺいちゃんにもうしばらくはお守りは必要ないのかな。太郎くんじゃなくてぺいにゃむにゃむが歌ってた。Cを歌い上げたあとのミキ「幸せは形はなく目には見えない」でも気持ち良く微笑んでる。

からのゲイスター。やったー!って言っちゃった!上2らへんにいるときの小刻みきゅるきゅるな動きかわいー!!って周りのみんなキャーキャー言ってたからか笑ってた。

ラスサビ「きっと来年は今よりもっと」日がちミキ筆のことを一人ずつしっかり見やってそうだよね!って会話する。「きっとあのスターも〜!」ミキぺい結婚←とだけメモしてあって実際どんなだったかは忘れました

やめとま。このあとやめとまネガポジシワまるもと続くけどこの辺はもうハッピーだったこと以外ほぼ何も記憶ない。「生きてるって感じられるような時間なんだ」嬉しそうで本当にその通り!だった!「僕たちの関係は!摩訶不思議〜」でおっきいハート作りながら移動してニッコニコ。「そこもまた良いんだよね!!」ってくしゃくしゃの笑顔ちょーかわいい。

ネガポジはめっちゃ遊んだ。時間通りおはよー!のとこでおめでとー!とか言った。落ちの「君のそばにいるべき人だよ!!」が顔しかめて強い主張。今の二丁目の魁カミングアウトのライブとして、「大丈夫僕らは進める!」をこの生誕で言いたかったのかなあと嬉しくなる。ラスト僕の取り合いしないでえ〜!!って言われたのに上3周辺友達同担4人で殴り合いで取り合った。大体同期のこのみんなと見れたの嬉しかった!

殴り合いしたばかりなのに大笑顔でスクラム組んでシワ!「歳をとった今じゃ誰かと〜!!」最近ここで欲しがるの好き。目見開いて嬉しそうにコール煽る。

平等に用意された〜ではロックスターのイメージなのかわぺいちゃんの中の格好良いと思われるポーズ、2本指ピッてしたり腕ムキ!ってしたりしててかわいかった。レスラーかな?トークショーで言ってたハイライト、腹筋ジャンケンせずぺいちゃんがハイ!私がやります!って出ていこうとしたらミキが割り込んで腹筋し始めてさっき取り合いしたときの俺ら?になって笑っちゃった。半音上がるラスサビで誰かとシワだらけの手と手〜!でぎゅっとした目の笑顔で手の平を伸ばす。ひらひらして幸福のまままるもうけ!

ミキが1Aやればできる子や〜で上手の方来たときかわいー!!って周りのぺい推しみんなでミキをチヤホヤしたらそのせいかわからないけどミキが異様に早く歌い終わりありえんズレてて大事故になる。ごめん!!いつも筆の修正が上手すぎて大拍手。2Aシャキッシャキ〜の大立ち回りはぺいちゃんの良い見せ場。このへんでもうかなり足がフラついてるけどそれをあえてそうしてますよ?感を出しながら歌っててスターだった。信じてたのに、信じてたのに〜!でミキがぺいちゃんに𝕂𝕀𝕊𝕊してたかもだけどまぼろしかも。「全然日々成長なんてできやしないけれどこうして歳をとれることそれだけで丸儲け」脳直でオレモー!って言っちゃったけどぺいちゃんはこの日確実にグンと成長したと思う、大団円まるもからのボク嫁。

ラップのとこバトルせず、ミキがぺいちゃんを仰け反るくらいぎゅーって抱きしめて、ぺいちゃんも負けじと抱き返す。「自分のため生きれないならとことん誰かのため生きてみればいい!!」振り絞るようなロックスター。最後ぴっ!て強く手を挙げて掠れた声で「死ぬまで笑って過ごしてやるう!!」も良いかおだった。

「ラストぉ!!三原色!!!」全力すぎてもうなにも覚えてない。ここで冒頭に書いた落ちサビをきちんと聞き取れていたら何か受け取り方が変わっていたかもと考えるけど、わかっていても変わらないかも。「キレイキレイなこの景色をいつか忘れてしまうなら」で燈った黄色の光の海を見て、瞬きせずファインダーを作ることもなく、右手の手の平に収束して大きく胸を叩いた。瞬発的なことだったけど、光景だけでなくこの日見たことも経験も感じたこともひとつ残らず誰のことも取りこぼさず自分のなかに取り込んだように見えた。それをまたミキくれがぺいちゃんを見やりながらわぁーってみんなで見つめあって、「この風景だけは愛と呼ばせて」と歌った。「黄色く光る明るさでほら笑いかけるいつもそばに」いつものぺいちゃんの晴れやかな笑顔。「弱い弱い弱い僕だけど」を足もとから見ていつもみたいになるべく近くまでぺいちゃんに手を伸ばすけど、その姿はひとつも弱いところなんてなかった。

全部を出しきる「ララララ!!」のあと、はぁあ〜と息を吐ききって、すぐに中央に4人が集まった。よろよろするぺいちゃんを支えるように集まった3人、ミキがぺいちゃんに近づいてぽそぽそ何かを耳打ちして、思わずあはは!って吹き出してありがとって眉を下げて笑うぺいちゃんは照れくさそうで可愛かった。あとでキャスでぺいちゃんが教えてくれた「頑張ったね」、そりゃそうなっちゃうよねって言葉。

ぺいちゃんがステージに一人残る。「今年の生誕でどうしてもやりたかったことはこれでした。持ち時間全部を使って二丁魁のライブを全力で届けました!やりきったー!!!」本当にこれまでに無いくらいのやり切って出し尽くしたすっきりした顔をしていた。お化粧は汗でほとんど落ちて、髪も束になってる。それでも本当に今まででいちばん綺麗だった。

「the ALIVE ジアライブ、ア・ライブ。私はこれからもずっとステージに立つことで、ぺいにゃむにゃむとして、生きていきます!」

途端にワー!ってたくさんの言葉がぺいちゃんに降りかかる。わたしも多分、格好良かったよとか、大好きとかその時の気持ちの言葉をそのまま叫んだ。自分の声がわからなくなるくらいの大歓声。その光景を見て聞いて、やっと顔をしかめて泣きそうになるぺいちゃん。公演中泣いてなかったのに、溢れそうになる涙を振り払うみたいにぎゅっと固く結んだ拳を上に突き上げた。最後まで「格好良い」ぺいにゃむにゃむを貫きたかったかのような。

最後に、全部の息を吸ってでっかい声で、この場所で生きてくんだよ!!って叫んで、そのまますたすたとステージを去った。

 

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2時間ぶっ通しで濃密で、でも一瞬で終わった。アンコールもなくすぐに終演後のアナウンスが入る。このまま帰ってしまいたいくらいだった。冒頭にも書いたけど、特典会でなにも言うことがないくらい、ライブですべてを伝えてもらったし、伝わったと勝手に思っている。すぐに特典会の列に並んで、すぐに自分の番がきた。すっきりしたぺいちゃんの顔を見て、「6年以上応援してきて今日がいちばんの二丁目の魁カミングアウトのライブだった、これを見るために私はあなたを応援してきたの」と口から出てた。興奮して何も考えずに出た言葉がこれで、自分で言っててびっくりしたし、そのあとブワって涙が出て、ぺいちゃんはそんな私を見て眉を下げて笑った。

 

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あれからもう3週間くらい経って考えていること。

the ALIVEから少しずつ時間が経ってゆき何度かライブを見たけど、ぺいちゃんはあのライブの前と後ではなにかが変わったように思う。

ぺいにゃむにゃむになって10年、その節目の10年目のライブがこれ。その間一度も休むことなく皆勤であること、ぺいちゃんが健やかにいてくれる・自己管理できているのも勿論あるけど、それよりももっと、ステージに立つことへの執念じみたものを感じた。この場所を譲らない、意地でも立ち続けると言わんばかりの野心に燃えた目。それはダンスや歌唱はもちろん、些細な動きの機微でも伝わってくる。

この人は自分が前へ前へ出る!な印象が目立つ(例:たくさんのアイドルが出るアットジャムのフィナーレで自分が一番目立って最後に帰ってやろうとする)ことが多いけど、意外とライブではそんなことはなく、今回の筆紅ぺいと続く生誕祭でミキさんからそれぞれ個人のやりたいようにやっていいと任されたときも、自分の一任でなく自由意志でプロデューサーと一緒に決めるという選択をしたらしい。それってすごくぺいちゃんらしいと思う。

今までのすべての生誕・自分が見てきたライブでいろんな気持ちをもらったけど、今回おそらく初めて抱いた感情があって。それは憧れです。このライブがひとつの経験がぺいちゃんを大きく成長させたように見えたし、その生きざまが、わたしにも影響を及ぼした。人は何かひとつのことをやり遂げたとき、あんな顔するんだ。6年以上応援してきたけど今までに見たことない顔してたよ。わたしもそれになりたいって思った。でも「過去も未来も出来事は僕だけのものだから」と歌われるように、ぺいちゃんの経験はぺいちゃんだけのものだから。ぺいちゃんは、自分が唯一無二の「二丁目の魁カミングアウト ゲイギャルの魁 ぺいにゃむにゃむ」であることに誇りを持っていて、そのことがひしひしと伝わってくる。たったひとつの自分にとってのそれが、格好良くて、良いなあって。今そのことばかり考えてます。

ぺいちゃんはぺいにゃむにゃむでいることで、たくさんの人の心を動かしたんだよ、そのなかの一人にわたしもいるよ、それって本当にすごいことだと思う。わたしのいちばん好きな人、嘘偽りなく欲目もなく、いちばん格好良くて、憧れで、この人のことが好きだと言い続けてきたこと、誇りです。

「自分のため生きれないならとことん誰かのため生きてみればいい」なら、きっとこれだけで良かったんだけど。それだけではtheALIVEできないって思ったから、わたしは自分のたったひとつを、がんばらなきゃって思いました。

 

ずっとぺいにゃむにゃむとしてステージに立ち続けてくれて、ありがとう!2023年12月6日のこと、このときの光景をいつか忘れてしまっても、また思い出せますように。