僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

過去を輝かせるから[2023.9.17-18 北海道日記・ノスタルジツアー北海道公演]

 

 

9月17・18日の北海道遠征、その日記兼ノスタルジツアーの感想です。沖縄の次の週の土日に北海道に行くという…こんなことはもうないだろうな〜と思う(そうであってほしい)。ツアーの前後の記憶込みで覚えておきたいものだなと思うので、本編以外の個人的なこともたくさん書いています。またこれは私が見て感じたものの記録であり、あなたの記憶ではありませんので、ご安心ください。

 

↓日記などが長すぎるためすっ飛ばしてライブの感想に行ける

 

-----

 

一日目。三連休だから飛行機がものすごく高くて泣きそうだったけど中日スタートだからまだまし。1時間半くらいで朝早く新千歳空港に着く。空港に降り立ったら寒すぎて爆笑する(爆笑すな。)この日のライブは夕方からなのでそれまでに上着を調達する目標ができた。空港で朝から味噌ラーメン食べた!本当はゆでたまご食べ放題のお店で食べたかったんだけど開店が遅かったので諦めた。次回行きたい

f:id:occiuy:20230930011955j:image

北海道にくるのは前回の全国ツアーぶりで、そのときは1月の本気・冬の北海道だったため景色のほとんどは雪に埋もれて真っ白だった。夏に来たから雪がなく同じ場所なのに全然違う風景に見えて不思議だったな〜。友達と合流するまで狸小路の古着屋さんを上着求めてフラフラ。

 

かわいい

全然関係ないキャミワンピ空色だったから買っちゃった、そして着てた服にぴったりだったからそのまま上から着た。ほんとうは羽織りが欲しかったけどビンテージのかわいいきつねの北海道らしいトレーナー見つけてこれしかない!ってそれを買った。のちに大活躍することになる…PayPayの手数料分とられたの初めてだった。

 

友達と合流して今回の目的である円山動物園に向かった。

最寄りの円山公園駅、まだ動物園に着いていないのにすでに大興奮

これを見つけるとすぐ撮っちゃう。ペンギンの初めて見た!!かわいい

今はゾウの赤ちゃんがいるため入場時すごく並ぶらしかったけど、閉園1時間前の到着だったのでスムーズに入れてよかった〜

動物園は広いのに1時間しかないので優先度をつけてはじめに一番奥のアザラシ館へ爆走。

いたーーー

ポケモンの対戦画面みたい

よくあるトンネル型の水槽の中をゴマフアザラシが自由に泳いでいる。でも目的の子はいなかった。

 

いつも遠征で北海道に来るとき、ライブつめつめでとにかく時間がないけど、今回はすこし余裕があったからどこか行けるかなーと探していたときに見つけた円山動物園。札幌からほどよく近くて行きやすい。ここに日本最高齢のゼニガタアザラシがいることを知って絶対に会いに行かねばと思った。

www.city.sapporo.jp

高齢の個体だから体調が悪い日も多く会いにきても会えないことも多いらしい。ただでさえ滅多に来れない北海道にタイミングよく会いに来れるとは限らないと考えたとき、今回のチャンスを逃したら後悔するのでは…と行く前なぜかそんなことばかり考えてた。ゴマフが元気に泳ぎ回っている水槽を行き来して隅から隅まであの子を探したけどその姿は見えなくて。諦めて外の出口のほうに向かった。

外壁もかわいい

トンネル型の水槽は外にも繋がっていて登ってきたゴマフがたまに顔を出す。かわいい

外に出ると雨が少し降ってきていた。出ようとすると

!!!

対面

いたー!!人ひとりが覗けるくらいの隙間がぽつぽつある外の水槽。他の子と違って目が見えなく、赤い目をしていることを知っていたからすぐわかった。活発に飛び回っていた子たちとは違って水の中にふよふよ漂っていて、音を聞いてゆっくり動いてた。もう会えないのかなと思っていたから感動して涙が出てびっくりした…本当は動物園とかでいち個体に思い入れてしまうのってあまり良くない。いのちは限りあるものだから…でもわたしが勝手に思い込んでいただけでジージーは全然元気だったし、穏やかに漂っているのを見てすごく元気出た。また会いに来たいと思った。

アザラシ館の自販機、かわいい

アザラシに時間使いすぎてその後かなり駆け足で他の動物たちを見てまわった、こういうのに付き合ってくれる友達、マジでありがたすぎる!!感謝

土産屋のくたびれたゴリラ、かわいい

最後に並ばず見れた仔ゾウ、ちいちゃい!かわいい!ずっとお母さんについてまわってた

閉園間際にジージーちゃんに出会えた記念のアザラシのぬいを買ってほくほく 白い子とか色々いたけど、成体のリアルなアザラシに近いのがよくてこの子にした

動物園を後にして、札幌に戻る。

今回の会場は北24条にある札幌PLANT。せっかくカレー屋さんだからカレー食べたかったな〜。あたりはしんとしていて、多分この会場でライブがないと来ないような場所。時間まで近くのミスドで時間を潰す。

-----

2023.9.17

二丁目の魁カミングアウト2マンライブ『タイトル未定』

札幌PLANT

 

●タイトル未定

夏のオレンジ

蜃気楼

薄明光線

MC

鼓動

灯火

夏が来れば

 

ずっと待っていたタイトル未定との対バン。初めての会場に入ると、ステージが低く天井も低くでもなぜか奥行きだけは広くて、少なくとも本来はアイドルが歌って踊るような会場ではなかったのかも。はじめはタイトル未定の出番だった。5列目くらい?中央の隙間から見ていて、夏のオレンジの1番の「まだはしゃぐ君と」で阿部葉菜さんがわたしのことを見つけてくれて思わずギャーって言ってしまった。未定のライブは対バンやフェスで何度も見てるけど、すごく遠くからが多かったのでなんかこういうの久しぶりでびっくりしてちょっと泣きそうだった。二丁目さん合わせのセトリなのかなという楽しくみんなでサビを踊れるような曲が続くけど、薄明光線からがらっと一気に空気が変わったのを感じて息を飲む。未定のライブを見ていて今まで何度も感じた、会場がどこでも関係なく「タイトル未定」の空間に持っていかれる感じ。無骨で見づらいステージでもだんだんそのことが気にならなくなっていく。わたしは初めてタイトル未定を見たのが2021年3月の極寒の山中湖、夕方の霧の中の小さなステージで、そのときに初めて見た鼓動でこの子たちの温かいなにかがこちらに伝わってくるような感覚をずっとおぼえているから、ハートフルな曲だけど今でも鼓動をライブで見ると泣いてしまう。最後の夏が来ればはTIFの初披露でもいろいろな気持ちになり(※8月はぺいちゃんとの出会いの季節のため…)大泣きしたけど、2番の阿部さんの大好きなパート、改めて歌詞をじっくり聞いたらノスタルジスターみたいなことを歌っていることに気づいて、もっと好きになっちゃった。このタイミングで聞けて良かった。公演後にタイトル未定のファンの方がまだ文字になっていない歌詞を教えてくれた。

最後に香る 季節は巡る

今ももうすぐ 過去になるから

忘れないように この瞳の中

今 焼き付けてしまえ

 

-----

●二丁目の魁カミングアウト

耳をすませば

リバ

TOO SHY SHY PEOPLE

(1+1)×0=0

ウサギと賽子さん

He is me, too

マイノリティーサイレン

三原色カタルシス

 

未定のファンの方が前へどうぞって譲ってくれて4列目くらい0。ステージが低くて足もとは全然見えず翌日のことが心配になった。

一曲目耳すまで目見開いてギンギンでノリノリなのがわかる。リバでも生き生きノリノリで気合い十分だった!2Aで寄り目とかしながら手ヒラヒラしたりリズムとっててゴキゲンで笑っちゃった、ばけもの?(もちろん褒めてる) ステージも天井も低いのに落ちでリフトして前に出てきたときにぺいちゃんの頭が突っかかってクレーンゲームのぬいぐるみみたいにのけぞった。リハ、やりましたか!?さすがに笑っちゃったけど普通にぺいちゃんを大事にして!!涙 でもそのあと降りてきてからの「そんなつもり!!」の強い歌い方でうわあって声出ちゃった、ガンギマった強い目線が感情的でサイコー。シャイ、そのあとのぜろのイントロのカチッカチッという時計の音で完全にスイッチング。空気ががらっと変わって、お客さんの誰も声を出さないし音を立てない。示し合わせたわけではないと思うけど未定の薄明光線からのスイッチのしかたと似ていて両者さすがだった。歌い出しの筆村の歌唱でどきどきして、久しぶりに聴けたぜろで唸る。さっきまであんなに感情的だったのにほろほろ崩れてしまうような。Bメロねっとりしていて感情が無いみたいに、「誰かと手を取り合うことで〜」で体をゆっくり起こすぺいちゃんを必死に見ようとするけどやっぱステージ低いから見えなくて存在しないような。ラスサビにかけてけたたましくなっていってもう何も言うことない。

その流れの賽子さんもすごかった。「あと少しうまく笑えたなら」のぺいちゃん、右頬引き攣って薄ら笑いを浮かべていて、見たことないかおしてた。おそろしくて惹き寄せられる。ぜろも賽子さんも冷たく押し殺した感情をラスサビで何度も呼び起こされるような訴求力がすごくて…圧倒された。からのひーいずでもう完ぺきだった!!!こういうのがまさに、対バンでは見たことあるくらいの人に見てもらいたいこの人たちの本質。でもやっぱとにかくステージが低くて後方の未定のファンの方たちには胸から上くらいしか見えてなかったかもしれなくて、そこだけが残念…。最後畳みかける。マイサイで打って変わってメラメラ燃えるような歌唱、「気づけば一人の方が楽で」屈んでガクガク歌うのめっちゃ格好良かった〜!!ほぼ0で見てたからぺいちゃんの強いまなざしを正面から見れてドキドキした。ラストは三原色。完璧なセトリすぎる!!!!!としかメモが残ってないんだけど、ほんとにそうだった、かっこよかった〜!!

 

最後2組出てきてすこしお話しする。本当にずっとやりたかった2マンということ、ミキが他のアイドルのことをこんなに褒めるのは珍しいと思う。ぺいちゃん、未定の感想でもっときれいな心になりたいのようなことを言っていたけど、きれいだよ!あと阿部さんが二丁魁さんのステージはファンのみなさんを含め一体感がすごくて圧倒されました、私たちもこれを目指したいですとお話してくれて、この日は待ちに待った日だったけどこれで終わりにせずもっとたくさん共演してほしい。相互作用でどんどんすごいことになりそう…。今度は東京でもっと大きい会場でたくさんの人に見てもらえたらいいなあ。

-----

阿部葉菜さんとすごくすごく久しぶりにチェキを撮ってお話しした。ちゃんと遡ったら2022.9.25の3人体制のときのduoのライブぶりだったから約一年ぶり。それなのに阿部さんはわたしを見るなりわあっ!久しぶりだね!ゆいっこちゃんだよね?絵を描いてる…(←うれしすぎる認知)って声を掛けてくれてワァアア…になっちゃった…。未定はほんとうに全員すばらしくて惚れ惚れするんだけど、ステージに立つ阿部葉菜さんにいつもやられてしまう。清廉で力強くて格好良い女の子。でも喋るとあどけなくてかわいい…すき…。

 

円山動物園で買ったアザラシのぬいを二丁目さんの特典会にも持って行ったら、ぺいちゃんが興奮気味に「ねぇっこれ今日買った!?今日買ったの!?あたしも今日ぬいぐるみ二個買ったの!!誕生日一緒!!」世界で一番かわいい報告すぎる!!良いところがありすぎてワァッワァ…あーー!ってなって終わってしまい、全然伝えられなかった…と言ったら「大丈夫!!伝わったよこの感じ(バタバタしてる私を指して)で笑」って言われて恥ずかしかった 興奮するとジタバタしてしまう…

ほんとに良いライブ見れて、ツアーの前にもうこれになれたのサイコー!だった!

 

ジンギスカンたくさん食べた〜おいしかった ちゃんと写真撮っていないけどわさびごはんもかなり好きな味だった

北海道一日目で得たたくさんの北のアニマルたち


沖縄の限界ホステル(のちにぺいちゃんに「独房みたいなホテル」と思われていたことが発覚する)とは違い新しくてきれいなホステルに泊まった。ベッドの上段の登るはしごが高くて大変ということ以外は全部良かったのでまた泊まりたい、ちゃんと写真撮っておけば良かった〜

-----

二日目。早起きして友達と待ち合わせて市場に海鮮丼を食べに行く。雨予報だったのに外に出たらどんどん晴れていって、筆村栄心凱旋の空だ!と思った。

ウニ、クリームみたいだった

ミキが前食べてたのと同じ夕張メロンソフトもあったから食べた

ごはんを食べてからPLANTのサイン会に行く。ぺいちゃんがアザラシのぬいぐるみに名前を考えてつけてくれた(ありがとう!!LOVE)。

命名:◯◯トド
誕生日:2023年9月17日
「ちゃんと◯◯家の子にしたんだよ」←ありがとう( ※◯◯=わたしの名字)

筆「がんばるからね!」

「うん!がんばって!筆村が二丁魁にきてくれて良かったってほんとにおもってるの」

筆「嬉しい!もっとそう思ってもらえるようにがんばる」

「がんばって!」

筆「見ててね」

 

-----

2023.9.18

リリパ


GAYSTAR

あるある言いたい

BAKADEMO AHODEMO

□私はロボットではありません

今も尚

パラレルヤワールド

 

f:id:occiuy:20231025215738j:image

まずはリリパ。ツアーは全然だけど沖縄に続き北海道もぼちぼち良い番号引けた!大好き見切れ最前。これは上3の奥が完全に見切れてしまうけど、足もとが見切れるならわたしはこっちを選ぶ…

凱旋を控えたリリパ、全部良いのにいつも、余韻に浸る間もなくツアー本編に突入してしまうので全然メモに残っていない。あるあるが序章!て感じだった!ラストの筆の台詞パート言ってる途中ぺいちゃんが北海道のいろんな動物を詰め込む、白くま?そのあと手でキツネつくってた、かわいい ばかあほからまた空気が変わって、ふるふるわなわなしてるんだけどにこやかな感じ。言葉であらわすのがほんと難しいんだけど光を放つ前みたい。そのあとの神妙な空気感でロボ、イントロでぺいちゃんのスイッチオフした顔。そのまま今も尚までやってはあ〜ってなったところのパラがめちゃくちゃ強くて、今の俺たち!!って感じだった!!やりきって帰ってく姿、格好良い!終わりのMCかな、壁に飾ってある栄心くん凱旋おかえりフラッグを見てわあ〜って喜んでた。さっきまでと同じ人とは思えないかわいらしさ…

 

リリパが終わるとミスドで友達とランブロの開封儀式やった、これ楽しい。カフェオレおかわり無料なのに1杯しか飲めなかった。そのあとすぐツアー本編に。でも全然メモが残っていなくて1か月以上経ったからもうかなり忘れてしまっている。

 

-----

2023.9.18

『ノスタルジツアー』北海道公演

札幌PLANT

 

ノスタルジスター

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ

GAY STAR

Good As Yesterday

ホモサピエンス

LOUE

言いたいことも言えないこんな世の中じゃん(筆ソロ)

(mc)

カエルのうた

耳をすませば

思考回路ショート寸前

鶴は千年 亀は万年 僕の数年

ピンポンダッシュ

ボクの夢はお嫁さん

あるある言いたい

(手紙)

ノスタルジスターHOKKAIDO

(mc)

そっ閉じ 青春

病める時も 健やかなる時も

 


-----

 

f:id:occiuy:20231025221049j:image
リリパと逆サイの最前下手見切れ。ノスタルジスター北海道初披露とわかっているから見切れを選ぶのは難しいんだけど…選んだ!これはなんとなく先に書いておきたいんだけど、二丁魁さんのファンになって6年と1か月ほどのこの日、過去最高に大泣きしました(・・・)

影ナレはもちろん筆村。な〜んもメモしてない。入りのノスタルジスターがあったかくて、リリパのとき感じた秘めた光のようなものが解放されているようだった、これ伝わらないだろうなあ

見づらい会場だけど、真っ暗になるときや真っ青になるときがすきだと思った。ノスの終わりの「居場所を作りたい」の閉じ方。

そのあとが青春なのが、筆村だ〜!!って感じでなんか勝手に嬉しくなっちゃった!人生回顧録のはじまりのような。去年のアイソでの生誕1日目のすごろくでソロで青春を歌ったあとに自由マス(?)に止まったんだっけ、「4人でも青春を歌いたい」と言ったこの人の心がずっとすき。(だし、このことをオン特で伝えた) ラスサビ「青春はやり直すもの〜」を歌いながら移動してゲイスターの立ち位置へ。

2A「とりあえずバイトをしてみた 一人暮らしはすぐに慣れた」声がふるふるしてるけど強く歌いきる。これ、2021年の全国ツアーで初めて凱旋したときに筆村がぽろぽろと溢れ出るように泣いちゃったのをめちゃくちゃ覚えていて、泣かないで歌う!って気持ちが伝わってきて笑顔になっちゃった。でもわたしもゲイスターは2Aがいちばん泣きそうになるから気持ちがすこしわかるような気がする。「気の合わない上司〜」で指差しが回ってきたとき(見切れなのをいいことに)ぺいちゃんに𝕂𝕀𝕊𝕊を送り遊んでもらうなど、このときはまだ余裕があった。

G.A.Y.、筆もみんなもにこにこして晴れやかなかおしてる。アウトロの終わりのちゃらん…の音が消えゆきながらゆっくりフェードインしてホモサピ。誰の気持ちも置いていかない。ホモサピは筆村のパートが多く、ぜんぶ丁寧に大切に歌われているのだなと思った。ずっと泣きそうな(この泣きそう、は実際の涙ではなく表現の「泣き」)歌い方なのに、ラスサビの「人は変われるらしいんだ」が強くてさあ〜…。最後の「誰かを好きになって愛されたいと願うんだ」で4人の気持ちがすごく入っていた。

ここでLOUEがきて、曲の選び方が筆村だな〜ってまたクゥーーッになる。1A、「普通の幸せはいくら探しても見つからなくて…」ねじ切れそうな歌い方をしていて聴いていて苦しくなった。1Bの日がち「愛に形はないなんて言うけれど実感できなく…て」声量MAXの力強い歌い方なのに最後の歌いきり、なにかを諦めたような声。それを受けてぺいちゃんも「歪なハートは〜」めちゃくちゃ強く歌う。はらはらするような気持ちの強いLOVE。最後のラララ…のところ、ハミングで4人の声が分散していくのが切なかった。LOUEを歌い切ったところでぼうぜんとしていたら、3人はけて筆村ソロ。なんかもうこれが言い表しがたい大切なものすぎた。

「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」はこの人たちの作品の中で唯一カミングアウトを歌ったもので、二丁目の魁カミングアウトの代名詞的な曲でありながら異質なものだと思う。この人たちはゲイであることを活動のなかでアピールするわけでなく、誰にでも当てはまるような日々の心の動きや感情をさまざまなかたちで表現する人たちだからこそ、ここまであまりにパーソナルな歌ってほかにない。筆村が加入したばかりの頃のインタビューで「ぼくにはこの歌詞がひとつも当てはまらないと思っていた」と書かれていたのを見たとき苦しくて今でも思い出すと顔をしかめてしまうんだけど、この日ステージに立ってこの歌を歌う筆村栄心はそういう感じとは違ってた。

ステージの真ん中にちょんと立って、イントロで泣きそうなのを堪えてるような顔。歌い始めてフロアを脇目に見ると筆村推しがみんな限界までなるべく遠く、筆村の近くまで手を伸ばしていてその光景でもう泣きそうになった。

1番のカミングアウトをした親友のことをうたった詞のところ「もしかしたら君は驚いて僕のそばからいなくなるかもしれない」で、視界に入った筆村推しの友達が、筆村を見つめながら首を横に振っているのを見て大泣きしてしまった。その子はカミングアウトする前の声優時代からずっと、あの人のことを応援している子だった。その子もだし、この場所に集まったいまステージに目を向ける全員がこの人のことをすきで、この光景はこの人が選んで歩んできた道そのものなんだろうな。2番と3番はそれぞれぺいちゃんとミキの体験がもとになっている歌詞だけどそれも堂々と歌っているすがたを見ていたらなんか、二丁魁の代表みたいな、この歌を歌うべくしてこの人がここにきてくれたんだなという気持ちで胸がいっぱいになった。2年前の初めての生誕、ピューロで歌ったときは歌詞がわからないくらいボロボロ泣いてしまっていたのに、まっすぐ届ける気持ちの強さがまさったような。なんて強い人だろうと思った。

歌い終わると3人が出てくる。感想を話しながら親みたいなミキぺい涙ぐむ。「ホモサピ、LOUE、言いたいことも〜が続いて、愛のセトリだなと思った」とぺいちゃんが言ってた。え〜!ほんとにそう!

筆「北海道で凱旋ツアーができるとなって、この曲を絶対に歌いたかったんです!次の歌も絶対に歌いたいと思っていた曲です!!」

ミ「そんなこといったら泣いちゃうじゃん!!涙」

この曲振りからカエルのうた。確かにそれは、泣いちゃうじゃん!!1Aを歌いながらミキ泣く、その次ぺいちゃんも泣いちゃう。「ある時パパは言ったぁ〜😭」←こんな感じで歌い泣いていてちょっとかわいすぎた!ℒℴνℯ

ミキぺいがんばれがんばれと思いながら笑って見ていたんだけど、ふとこの4人のステージの完璧さを見て、筆も日がちも、こんなにも二丁魁の歌を歌うのにふさわしいと思えるようなこのふたりがいなかったらどうなっていたんだろうかと想像した。ジジババ期のふたりのことが大好きで今でもほんとうに大切だけど、あのときは精一杯だった。言葉がむすかしいけど、今思うともしかしたらあの時のふたりのままでは続けられなかったかもしれないなと言う気持ちがよぎって、いまの4人の二丁目の魁カミングアウトのかたちになれたことは、運命的なすごいことなんだなってライブ中ずっと考えてた。ありえん大泣きの理由はこれ。

 

ここで耳すま。ぺいちゃんがよく言う「愛のぶつけ合い」のいちばんすごいやつだった。いつもはあんまり言葉として思うことないけど、耳すまって愛なんだなー。ラスサビ上1にいるとき愛を届けて!!って叫んででっかいハート作る。

ここに入るのはちょっと意外だった思考回路。ローな曲の間に入るのはわかるんだけど、ここでは今まででいちばん感情剥き出しの強い通り雨。振りもみんなの歌声も強くて嵐みたいだった。その勢いのまま鶴亀。ラスサビはスタンドマイクのまま振りありで歌ってた(行ってないけどこの一個前のアイソでは前に出てきて歌っていたらしい)

一転してピンポンのイントロ、最前筆推しみんな大喜びしててかわいい。「好きがひとつ増えていくような〜」でにこにこしていて、愛されてることを自覚してる歌い方だった!

ボク嫁。楽しそうで凱旋おめでとうの気持ちでこっちもニコニコして見てるけど

ラスサビ前の「ひとり!ふたり!さんにん!よにん!」でそれぞれの気持ちがめいっぱい力強く。同じ方向を向いてるのがわかってそこで泣いちゃった。ここめっちゃ大好きだった〜

最後「あなたの夢は〜?」じゃん!のあとのポーズ、あいーんじゃなくて耳に手を当てたポーズに変わっていた。いよいよちゃんと夢を叫ばなければいけなくなったな〜

そしてここであるある!ハートフル大団円、全然覚えてないけど最後の筆村台詞パートの語尾が「だろ?」から「でしょ?」になってて、 素のこの人の言葉みたいだったの、聞けて嬉しかった!

3人また捌けて、筆村のお手紙。

「Dear.私の生まれ育った北海道。元気にしていますか?昔の自分へ。」三兄弟の次男として育った生い立ち、お手紙の内容を聞いて心にずっと残っているのは「逃げるように北海道から出てきてしまった」という言葉。「昔の自分の良いところも知っています、それは声優になりたいという夢を持って、まっすぐ、諦めずにここまでこれたこと」

「声優と、アイドルになった今の自分より」

 

3人がスタンドマイクを持ってきて、固定の位置に着く。このときに下手の見切れにいたわたしは下手奥にぺいちゃんがスタンドマイクを持ってきたのを見て終わった・・・になった(見切れ入っとんなよ)でもわたしの隣にいた優しい方がぎゅっと詰めて見えるぎりぎりのところに導いてくださいました、本当にありがとうございます…。

(スタンドの位置はこう)

   ミ

ぺ     紅

   筆

ステージの中央に筆ぺい紅ミキの順で縦並びのフォーメーションで、筆が声を震わせながらタイトルコールをしたとき、すぐ後ろにいるぺいちゃんが優しくほほえんで肩に手を添えた。ぺいちゃんのそういうところが好きだな〜。

「置いてきてしまっていた、止まっていた時間を動かしたい。聞いてください、ノスタルジスターHOKKAIDO」

イントロでゆっくり、カチッカチッという時計の音が鳴っている。2021年の大雪のなか来た札幌で見た大きな時計台が頭に思い浮かんだ。4人の立ち位置は12時、3時、6時、9時の位置。原曲は同じはずなのに、いちばんBPMが遅く聴こえた。でも実際にはたぶん変わりなくて、振りが全体的にゆっくりなのとアレンジがそう思わせていたのかな。Aメロやところどころで「ha♪ ha♪」と3人の軽やかなハミングが入るのがしんしんと降る雪みたいだった。1Bでぺいちゃんが後ろのミキのほうへ社交ダンスのような動きで近づいてゆき、離れて紅、筆のほうへと寄り添って踊る。これは、白い恋人…!?と、どうにか解釈しようと頭が無理やり北海道らしいものをたぐり寄せて一瞬それが頭に浮かんだけど、2番でまったく同じ動きを機械的に繰り返すのを見て、からくり時計の人形のことだとおもった。アンハッピーバースデーの落ちサビで4人が縦並びになって秒針分針時針と時計をあらわしている振りがあるけど、ノスHOKKAIDOではさまざまな動きで「時間」をあらわしていたのかな。

ラストの筆の限定歌詞のところ。筆のまわりにいる3人がゆっくり上を見上げて手のひらをかざす。ノス北海道の振りを予想していたときに、これまでの東京・沖縄の傾向から、北海道だから雪が降るのかな?でも思考回路で雨降ってるから空に手のひらをかざすと雨にしか見えなくない?とか友達と話していたのに、しっかり雪が降っているのが見えて大感動してしまった。同じ振付と視線の動きの違いだけでそんな表現ができるんだ。ミキティー本物さん、すごすぎる。「見ててね」の意志の強い歌声がすーっと響いていって、3人がゆっくり眺めるように天井を見上げるのを見て、天井も床も低いステージなのに、大空の下にいるみたいに見えた。「誰かを愛しその心に居場所を作りたい」で微笑んだ3人が筆の肩をポンと叩く。

この人のここまでの道すじを振りかえって掬い上げて今になったようなそんなノスタルジスターだった。時計の軸は筆村栄心さん。格好良かったなあ

 

ぺ「がんばった!歌えてたじゃん!リハでは泣いたりしちゃってたのに!」

筆「ここまで、ちょっと泣いちゃったりもありましたけど…(ほぼ無かったよ!!)歌を、歌詞をちゃんと届けられるようになりました。 強くなったと思いませんか?」

ミ「最後が『見ててね』なのが、すごく栄心ぽいでしょ」

ノス北海道で晴れやかになったステージでそっ閉じ。1Aをなんとも清々しく堂々と歌いきる筆村さんなんて格好良いんだ〜と思って見ていたら、落ちサビ「投げ出した青春もやりかけの夢も」でミキがしゃがんだ筆を迎えに行ったところで、立ち上がったらくしゃくしゃした顔で泣いていてめちゃくちゃ愛おしくなってしまった、歩きながらポロポロ涙を流す筆を見てぺいちゃんがまたにこにこしてポンと肩を叩く。「過去を輝かせるから」、掬い上げるような希望だった。ガチゲイ口上のばかでかい「出会えてよかった筆村栄心!!」を聴いてぺいちゃんニッコニコ。かわいい〜

もうへとへとの頭で最後はなんだろうと頭を巡らせるけど、イントロを聞くとこれしかないじゃんになった。最後はやめすこ。でもなんかあ〜幸せだな〜って気持ちになってなんにも覚えてない。やわらかく砕けたような歌いだし「ねえ空はこんなにも穏やかで」で顔が綻んだ。最後にこにこ寄り添う4人の姿。

筆村栄心の凱旋公演でありながら、「今の二丁目の魁カミングアウト」を体現した公演でもあった。たぶん今後もわたし、何年経ってもずっと、筆村も日がちもここにきてくれてありがとうって気持ちに何度もなるんだと思う。けして後ろ向きな意味でなく、ふとした時初心にかえって立ち戻るのはいつもぺいちゃんに出会った2017年の夏とジジババ期のあの4か月だから。

 

-----

 

結構な時間特典会に並んでいるのにその間ずっと涙が止まらず、止めたくても止められないの(©︎ミキ)になっていた。感想でやたら泣いた泣いた書くのあんまり好きじゃないんだけど(泣いた=最上表現ではないから)、言葉がうまくまとまらないときもその3文字だけで少なくとも心が動いたことは伝わるから、この感覚が伝わってほしい。
並んでいる間に、言いたいことも〜のとき見ていた筆村を声優時代から長く応援している友達ふたりとお話していて、「すごいね、筆村は強い人だね」と伝えたら、ふたりして「強くなったんだよ」と言っていた。このことがわたしにとってのノスタルジツアー北海道のなかでも大きなことで特典会前の筆村に伝えることメモにまで書いていたのに伝えられなかった(愚か者) 筆村がもしこれを見ていてくれたらうれしい。

 

f:id:occiuy:20231103162459j:image

リリパでも「見ててね」と言ってくれていた。見てるね!

 

-----

ライブの後札幌まで戻る。三連休の最終日、行こうと思っていたお寿司屋さん激混みで入れなかった…無念!手当たり次第に入って見つけたスープカレー屋さんで初めてスープカレー食べた。おいしかった〜胸がいっぱいおなかもいっぱいでゆっくり食べた、食べながら友達といろんなこと話して最終的にふたりとも泣いた(※カレー屋です)

歩き回ってパフェ屋さんも回ったけどどこもいっぱいで、やっと入れたお店が日がちとぺいちゃんが行ったお店と同じ(系列?)だったことかあとから判明して嬉しかった〜!

三連休明けの早朝の便で帰るため、最後はひとりで快活クラブ泊した

これの真ん中のぺいちゃん今見るとアタシが大泣きしてたからニコ〜てしてくれてるのかな、かわい〜

ぺいちゃんと同じパフェ食べてたっぽいことが後から判明!!嬉

快活クラブだよトドちゃん


帰りの飛行機は朝。東京に戻ったらめちゃくちゃ繁忙期の仕事にすぐ就かなくてはいけなくて、少しずつ北海道から離れ現実に戻るのがつらかったんだけど、成田空港の近くまできたら意外と自然いっぱいで、ついさっきまで見ていた景色を思い出して、大丈夫になれた

f:id:occiuy:20231103165120j:image

帰ってきてもうひと月以上経っているし、これを書き上げているときにはもうツアーファイナルも終わっている(11月3日現在)。明日からは筆村生誕、紅誕、ぺい誕、年末と続いていってきっと慌ただしくていろんなこと忘れていってしまうんだろうけど、書き残しておいたからまた思い出すことができる。そのすこしの安心のために時間が経ったけどのこしておいた、神奈川もかならず書く

 

次こそお寿司食べたい!