僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

かかとを鳴らして[2023.2.18 manaminorisa Last Tour 2023 "Epilogue"]

 

まなみのりささんの残り1か月半を切った短い活動期間のなか、文字通り最初で最後のツアーの初日にうちの人たち(二丁目の魁カミングアウトさん)を呼んでもらいました。その日感じ受け取れたと思うことを書きのこしておきたいと思うんだけど、最後のMCでめずらしく端っこで口数少なく押し黙っていたうちの人(ぺいにゃむにゃむさん)が「言葉にならないの、まみりさんのライブは本当に…話そうとするとこうなっちゃうの」と涙をぽろぽろこぼしていたような、そんな日だった。あの日あの空間でしか感じられなかった生ものが確かにあって、文字なんかではそれをあらわすことなんて出来ないんだと思うけど、誠実に投げかけられたものに対してのせめてもの気持ちを残しておきます。

 

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すこし遡ります。去年の4月1日に、一年後解散すると発表されてから初めてまなみのりささんを見たのは5月4日の福岡だった。(※ほんとうは4月23日春一外周ステージでもすこし見れたけど、そのときはほかのアイドルを見れる精神状態ではなかった)その日のことはブログに書いてたなーといま振り返って見てみた。

「これはこれからの私たちがまっすぐ前に進むための曲です」のような曲振りからの「かかとを鳴らして」で涙が止まらなくなった 前で見ていたファンの人、開場前に並んですこしお話していたときに「30歳のときに(解散が)なかったから、油断してましたね、ずっとだと思ってた」のようなお話を聞いてたから、その方の背中越しに見ていて余計いろんな気持ちになっちゃった

実はこのときの二丁目さんのライブのほうは、うまく気持ちを受け取りきることができずうーんとなってしまった回で、ほぼ何も覚えていなかった。当時の少ないメモ書きを見てみたら、「ノスタルジスターの2回目の『さよなら』でぺいちゃんが上に向かって手を振っているのを初めて見た」とあってびっくりした。会場のドラムロゴスはステージと天井が高くて吹き抜けていて、2階?3階?くらいのところに関係者席があった。なんで手を振っていたのかその時はさっぱりわからなかったけど、あの時からぺいちゃんは彼女たちに手を振っていたんだろうか。

二丁目さんの特典会で「泣いてたでしょ」と言われて、この日の二丁目さんのライブでは泣いてなかったのでえ?と返したら「まみりで」と付け足されて「泣いてた!」と即答。まみりさんのライブ中関係者席からフロアごと見ていたっぽい。

ぺ「見えたの!あっち(ステージ後ろの関係者席?)から」

「そうなんだ笑 かかとを鳴らしてからもうやばくて…」(チェキのポーズもかかとを鳴らしてのポーズになった)

ミ「ねえあたしの1番好きな曲!!!!!!!!」

「ね!そうだよね!!」

ミ「泣いちゃうのわかる!」

「ねえ!!だってさあ、昔からある曲で普通に好きになったのに、(活動が)終わることを知らされてから聞いたら歌詞やばすぎて…」

ミ「そうなの!!」

「それで泣いちゃった😭」

ミ「同じ気持ちすぎるんだけど!!だってさあ『写真も全部捨ててなかったことにしたいんだ』って歌ってるんだよ!?」

「そうなの!!😭『いっそのことあなたのこと嫌いになりたい』って歌ってるの」

ミ「ねえ〜!!そう!やばい!わかる😭」

「ツーマンして😭」

LASTツアーにお呼ばれしたことは、このとき願っていたツーマンが叶った日でもあったんだな〜。感慨ぶかいです。

 

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そして今年に入って、1〜2月の短い期間に、広島を含めた5大都市で、GIG TAKAHASHIの対バンツアーが開催された。全部行きました。どのグループもお互いが高め合うようなすばらしいライブをしていて、主催の高橋さんからまなみのりささんへ用意された、最後のステージまでの花道のような期間でもあった。そのなかのひとつ、1月22日名古屋公演の1部で特大の衝撃を受ける。「栞」という曲を初めて聴いて信じられないほど泣いた。

ライブ後同じくわんわん泣いていた友達とすぐに栞のことを調べて、まみりさんのファンのお友達に歌詞がどこにあるか聞いた(すぐ教えてくれてありがとうございます!)ら、去年の8月の15周年ワンマンで初披露され、二度目の披露が今年1月の広島ワンマンで、この日は3回目の披露であり、対バンでは初めてだったと教えてもらった。1部中間でみのりさんが、4/1に解散すること、15年この活動を続けてきた中で続けることの難しさを知ったということ、ここに来てくれた人たちに届けたいですと涙ぐみながら曲振りをしていて、ただごとではない雰囲気だと思った。暗転したステージに3人が並んで、振りなしでの歌。「もう出番はないんだね 続きはもうないんだね」の部分で、ステージのどこも光がなくなって真っ暗になった中に3人だけが照らされたところがあったのが印象に残ってる。自分がスピーカーの近くで聞いていたこともあり、その場で聞き取れた歌詞は全てではなかったけど、「好きだけじゃ走れなかったのはそれだけ本気だったから」で一番わんわん泣いてしまった。まなみさんが曲中涙ぐんでいて、歌い終わってからりささんも「私たちの集大成を一人でも多くの人に見てほしい、4月1日に会いに来てください」と泣きながらお話ししていた。アイドルやファンが聞いたらウッとなるような言葉がたくさん散りばめられていることもあり、初披露のときのファンの方の感想を探したときに「問題作」という言葉も見かけた。初見でもこんなに(良くも悪くも)引きずったくらい心に残ってるし、15年アイドルを続けてきた彼女たちがこれを聞いたファンの気持ちを察せられないわけがなくて、それでもその場にいた人達に届けたい、と歌ったのはすごい覚悟だなと思ったし、15年同じ3人で活動を続けてきたこの人達だからこその素直な気持ちなんだと感じた。最初で最後の3人による作詞で、「わたしたちからのお手紙」とも言っていた。2年前初めて見たライトなファンのわたしですらこうなので、まみりさんを応援してきたファンの人たちがこの曲を聞いたときの想像しえない気持ちがあると思うと、また何とも言えない気持ちになった。

たまらずこの日のうちにミキさんにこの曲聴いて!と栞の歌詞をDMで送った(なんの立場の人?)。栞も含まれるアルバム「LAST」と一緒にお写真に写っているのを見たので、それがなくても聞いていたと思うのだけど、たぶんこのことがあったから、2月4日GIG TAKAHASHIのツアーファイナルの二丁目さんの特典会で、去り際にミキさんが「栞、あっち(関係者席)で4人で見てて、4人とも泣いてたよ」と教えてくれた。わたしもこのときのまみりさんのステージ、とりわけ栞がたまらないものでまた涙をぼろぼろ流していたけど、このとき4人それぞれどんなことを思ったのか、今でも知れるなら知りたい。

 

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ようやく本題。ギグタカツアーのときから残り観れる彼女たちのライブをあと何回、と数えるようになって、名残惜しく思いつつあっという間に昨日2月18日の二丁目さんとのツーマンを迎えた。日付を跨いだ瞬間に栞のMVが公開されて、外側から見ているわたしのようなファンですらあ〜〜〜となる思い出のアルバムのような映像を見てまた涙がでた。栞の初披露であろう、ステージバックに歌詞が流れて歌っている映像もあった。前述した名古屋の栞ショックのときに教えてもらった初披露のときのこと、うちの人たちで言うと2019年1月の品川ステラボールでのワンマンライブの最後にアンハッピーバースデーという曲が初披露されたときの状況とそっくりで、ついそのことを思い出してしまう。そのときの自分は大きくなっていく彼らを遠くから見て寂しい気持ちがあったんだけど、「だってそれは痛みの先にあなたが立っていたから」と歌ってくれていて、今はそれを大切にしなければと思う。ステージから届けてくれる言葉をあちらの狙い通りに受け取ることはほんとうに難しいけど、耳は塞ぎたくないというか、受け取る姿勢は忘れてはだめだなあとつくづく思う。ついに終わりの始まりなんだ〜って、超楽しみにしていた日がちゃんと始まる前からもう終わりたくない気持ちになった。

まみりさんのお衣装の靴が大好きなNIKEエアリフトなので、何日も前から決めていた同じシリーズの靴を張り切って履いたら、家を出て5歩で靴底が剥げた(愚か者)。接着剤を買ってちいちゃいヘアゴムを買って応急処置的に留めてため息をついていたらまなみさんもりささんもみのりさんも忘れ物とか失くし物してなんだかバタバタしていて救われた気持ちになりました。全然解決になっていないが!はやめに柏について百貨店のなかですこし買い物をしようと思っていたのにそわそわしてしまって、結局うろうろするだけで時間を迎えた。

 

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2023.2.18

manaminorisa Last Tour 2023 "Epilogue"

/柏PALOOZA

●二丁目の魁カミングアウト

人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ

ノスタルジスター

(1+1)×0=0

BAKADEMO AHODEMO

隕石に願いを~When You Wish Upon the galaxy~

耳をすませば(ハーフ)

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ

 

まなみのりさ
青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ(カバー)

 

●二丁目の魁カミングアウト
かかとを鳴らして(カバー/オリジナル振付)

 

まなみのりさ

Escape

knock

LUCK SONG

[MC]

相合傘

片道切符

花びら

変わらなきゃ

[MC]

かかとを鳴らして

[MC]

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上手端の前の方で見ました。二丁目さんの出番から、一曲目に待ち焦がれた人好きのイントロとともに出てくる4人。個人的に1月6日のぺいちゃんの10周年のときからずっとずっと聞きたくてやっとだった。でもこの日の人好きは(というか二丁魁のセトリ全編通して)そんな個人の話ではなく、まなみのりささん、そのファンの人たち、二丁魁さんのファン、とこの日のために集まった人たちのためにあてたものだった。当たり前のことかもしれないけど、ひときわそのことを感じる日でした。ぺいちゃんの1A「たった一度の出会いとたった一度の別れを繰り返しここまできたんだ」の意味あいが自身のことだけでなくまみりさんのこと想っているんだろうな〜と思った。ミキさんの落ちサビの「涙は落ちてしまうから汗に色がないから声は響き渡り消えていくから」が渾身の歌声できれいだったな〜。

そのあとのノスタルジスター、地続きだなあと感じた。オレンジの光の中にすこしの青がぴかぴかして、下手でイントロの両手をフワッとして上に差し出すところでぺいちゃんにまぶしいくらいの光が当たる。自分が見ていたのが上手端の最前で、前にパルーザにきたときも同じ柱がじゃまで、その柱の左右から覗くように見ていたから見れていないところもあるんだけど、ちらちら見えるぺいちゃんはすこし寂しそうに笑ってる。「この一瞬は永遠に残すことはできない だから僕を誰かに残さないといけない」「消えてしまうなんて僕には想像できない したくない」という歌詞がぐさっと刺さる。いつも以上に忘れたくないって気持ちが上回ったのか涙が出た。ラスサビ2回目の「さよなら」でぺいちゃんが遠くを見てひらひら手を振っていた。まみりさん(と、ファンの方)はぴんとこないかもしれないけど、ここは大抵手のひらを上に伸ばし差し出すだけで、自分にはむしろ「さよなら」という言葉にあらがって掴むように見える。それがこの日は違っていたから、ああ本当にお別れなんだという気持ちになった。そのあとの「誰かを愛しその心に居場所をつくりたい」で眉を八の字にしかめて泣きそうになってる。

そのあと、時計の音がする。これもずっと待っていた、2022年7月20日の約7か月ぶり(!)の(1+1)×0=0。真っ暗ななか、上手の筆村さんにピンスポが当たって、自然にしんとした空間になったのが不思議だった。ちなみにこの日を迎える前、どんなかたちでコラボをするのだろうと楽しく予想していたときにわたしが一番見たくて挙げていたのがまみりさんによる(1+1)×0=0、二丁目さんによる風蝉の灯の曲交換だったくらい(?)、この2曲の歌い出しのかたちがそっくりで雰囲気も似ているので、お互い見てほしい気持ちです。(ただこれはもっと早くに二組が出会っていて、ツーマンの機会がたくさんあった場合にしか難しかったろうと思うのですが!)歌い出しの筆村さんのふるふるした歌声も、フワーとステージを移動するそれぞれの動きも、久しぶりに見たけど前と全然違って見えて、たくさん練習したんだろうな…って思った。圧巻でした!「幸せの量なんて〜」で4人が中央でゆっくり回りながら手をまんなかに集まるところ、4つの手の動きがぴったり揃っていて息をのむ。ふわっとジャンプするところの綺麗さも、まみりさんリスペクトで意識して練習したんだろうか。「誰かと手を取り合う事で」の筆村さんの歌い方、子どもが泣いてくしゃっと崩れ落ちるみたいな、消えちゃいそうな声。中央の床にしゃがみ込むようになったぺいちゃんがゆっくり上に手を伸ばすところが大好きなんだけど、この日は端から見ていたから横顔になって、逆光で照らされる輪郭が光っていてほんと綺麗だった。Cメロ「どこかで生きているのに もう会えない人は死んでしまったのと全然違う そしてそれは時に同じで」中央のミキさんに五感を奪われるような、集中できるようなまわりの3人の没入がもう、見事だった…。目はずっとぺいちゃんを追っていたはずなのにいつのまにかミキさんを見ていて、その間3人ともミキさんの飾りみたい。そして改めてぜろのここの歌詞を見ると、久しぶりの披露になるのにこの空間で歌おうと思ってくれたこと、大切にしたいと思った。ラスサビかな、聞いたことのないミキさんのハモリが聞こえてウォーと思ってたら新しく入れたものらしい(共有された人の特典会の情報)。あとのMCで、「まみりさんのステージを初めて見た時から衝撃を受けて、私達ももっとハモリとかダンスとか頑張ろうって思った」と言っていた。初めてまみりさんとツーマンした2021年7月13日の公演でもこの曲は披露されていたので、そこからの進化を見せたかったのかなと向上心に頭が下がる。アウトロの時計の針のようなコトコト、カタン、トン、って音が鳴り終わったあと、おそらくまみりさんのファンの方たちによる拍手が起こったのが嬉しかった。

そのあとしゃらしゃらしたイントロと日がさんが「BAKADEMO AHODEMO」とやわらかい声で曲振りする。この曲は2021年11月19日の全国ツアー千葉公演で、同じ場所で初披露された曲。これ何度も書いている気がするけどそのときと今とでは全く印象が違う。去年9〜10月のミキさんがいない3人体制の間何度も歌って、ミキさんが帰ってきたときに「3人のお守りだったんだよ」と伝えたら、「私はこの曲がこうなることわかってたの!最初と全然違うでしょ」と言っていたことを思い出した。細かいことを覚えられていないけど陽だまりにいるみたいな時間だった。1サビもCメロもきれいに丁寧にうたわれていた。最後の4人での「でもね、でも」でやっと少しの気持ちが曝されたような。

ここでステージの脇にあるスタンドマイクをそれぞれ取りに行く。「今日はしっとりした曲が続いていますが、最後まで楽しんでください!隕石に願いを」これを筆村さんが言っていたような気がするけど定かではない。ギグタカツアーファイナルで栞を聞いて4人とも泣いていたという話を聞いて、この日隕石に願いをやるだろうなーとなんとなく思っていた。2021年のミキさんの生誕祭で「私からあなたへのラブレター」としてソロで初披露された曲であり、ほかの3人もこの歌詞を歌いたい!と4人で歌い継いできてくれた曲。パルーザはほかであまり見ない舞台装置がいくつかあって、隕石に願いをが始まった時に天井や壁いっぱいに白くて四角くて細かいタイルみたいな光がわなわな震えてるのを見て、お星さまだ〜と思った。曲とぴったりで綺麗だったな〜。「ふと思い出す時きっかけは君が良いなんて贅沢すぎるね」が切実な歌い方でだいすきだった。1サビの「そっと笑って いつまでも君のまま」でぺいちゃんがすこし言葉に詰まるように見えて、泣きそうなのこらえているんだろうな〜と感じた。このあたりから頭のなかをぐるぐるさせていたのが、この場所にいる一人ひとりにそれぞれのアイドルとファンの関係があって、それが同じ場に介していること、その多くの人たちはそれが終わりに向かいつつあることを感じて、何とも言えない気持ちになったんだけど、目の前にいるぺいちゃんを見たら、ああ私にはこの人がいるんだ、と思っていつのまにか涙が出てた。落ちサビ前のシャラララ〜ってきらきらした音とともにミラーボールの光が回ったとき、思わず天井見上げちゃった。すごくきれいでお星さまだ〜と思った(2回目)。ぺいちゃんが歌いながらポロポロ涙を流すのもふくめて。それが可愛くてニッコニコになってしまいましたが…。ミキさんのソロで披露されたときは最後の歌詞が「くだらない毎日をまた作るから」だったのが、4人で歌われるようになってからは「くだらない毎日をまた作ろうね」に変わっていて、家に帰って改めて歌詞をなぞっていたときにこの最後のたった3文字の変化に改めてじーんとする。この人たちはずっと一緒にいようねって歌ってくれてる。アイドルからのお手紙という点で栞と共通するところがあるなあと思うこの曲だけど、はっきりと違うのは、隕石に願いをは「これからもよろしくね」なのに対し、栞は「今までありがとう、さようなら」であることなのかなと思う。自分でぐるぐるとこういうこと考えて切なくなった。この立場とメッセージのちがいは、このあとのかかとを鳴らしてのカバーでも強く感じた。

特典会でぺいちゃんに「隕石で私にはぺいちゃんがいるんだな〜と思った」という旨を伝えた時に、ミキさんがぐいっと出てきて「そんなふうに、私にはぺいちゃんがいるんだな〜って思って欲しかったから、今日絶対隕石歌うって決めてたの!」と教えてくれた。「わかるよ!!ねぇ!だって隕石と栞って同じ(≠)じゃん!」「そうなのぉ!😫なんでわかるの!?」短い時間でのやりとりでそれを伝えるのは難しく、今書いてみています、ミキさんへ。まみりさんのファンの方にも、言葉として隕石に願いをが届いているとうれしいな。最後真ん中に寄り添った4人でそれぞれ優しく顔を見合いながらミキさんが泣いてるぺいちゃんの頭をなでなでする。いいなーミキはぺいちゃんの頭なでなでできて!!そのあとまた拍手が起きて、耳すまのイントロがかかってずっこけた。「こっからまだまだ盛り上がるぞ!!」的なこと言ってる人(ぺいにゃむにゃむさん)、2秒前までベソベソしてたやないかーい!笑っちゃった。かわい〜。意外と短かった持ち時間の中でこの流れでハーフにしてまで耳すまを入れたの不思議だったけど、あとからこれはかかとを鳴らしてへの伏線だったのかなあと思った。

最後は青春。まみりさんが青春をカバーすることは事前に知っていたから、そのための橋渡しをしてくれるのかなとなんとなくこれが最後の曲のような気がした。サビかな、どこかで照明がチカチカ瞬くようなときがあった。間奏のふっと見上げるところのぺいちゃんが儚い顔してて綺麗だった〜。Cメロのミキさんの「手を伸ばしたくなるような 何かを置いてきてしまったような」の歌い方が切ない。ラスサビの4人を見たときに、上手の最端から視界に4人がうつって、その一番先の遠おぉくにぺいちゃんがいて、フロアからたくさん手がのびてくるのを見えるこの光景がいちばん好きな青春の光景だったな〜。

二丁目さんの出番終わり、最後のツアーの初日にこうして呼んでもらえてほんとうに嬉しいですという話。そのあとに一旦終わります、またあとでね〜とはけてく。そしてSEとかも何もなくゆる〜くまみりさんが出てきた。会場がいっぱいの人で埋まっていることを本当に嬉しそうにしていて思わず後ろ見た。

まみりさんによる青春のカバー。さっき二丁魁さんも最後にやってくれてたから、みんな踊れるよね?一緒に踊ろう!と始まる。イントロやサビの振りを踊ってくださっていて嬉しかった〜!りささんがぺいちゃんのまねして間奏で「パンパン!」言っていてかわいい。原キーのまま歌っていたからサビだけ聴きなれない低い声になっていて、原曲のミキさんの声が一緒になってよく聴こえたのがなんだか嬉しかった。Cメロもそうで、ミキさんのハモリが一緒に聴こえるんだけどみのりさんの高音が伸びていてほんと綺麗だったな〜。2Aのまなみさんのぺいちゃんパートも好きだった。あと同じ振り付けでもまみりさんは身体にバレエみたいな動きが染み付いてるというか、節々が柔らかいふうになっていて、こうやって違いが出るんだな〜と印象深かった。うれしかったです!3人が歌い終えてからまた一旦はけて、もう一度二丁魁が出てくる。ミキさんが「お互いの曲を披露しようとなったときに、わたしの大好きな『かかとを鳴らして』を歌いたいと思った」と言って、周りからおぉ〜という声が聞こえる。「まみりさんみたいに綺麗には踊れないんだけど、オリジナルで振り付けをつけさせてもらいました。耳をすませたら、いつまでも3人の足音が聞こえてくるようにと願いを込めた振付です。聞いてください」

正直、この日のツーマンを楽しみにしすぎてワクワク予想キッズになった自分は、まあかかとを鳴らしてなんだろうな〜と思いつつ、あのマイクスタンド2本を巧みに移動して歌いわけて舞い踊るダンスは一朝一夕でまねできるものではないし、歌唱に集中した振りなしのアカペラみたいな感じかな〜と思ってた。全ッ然そんなどころではなかった。同じ歌詞を歌うのに振り付けを変えること、なんかもうミキさんからの熱い愛とリスペクトが込められたラブレターだった…これを書きながら思い出して涙が出る。ぜんぶが完璧だった。

イントロでぺい筆紅が中央に集まって耳の横に手を当てて耳をすませるポーズ。足音に合わせてミキさんがまわりを歩いた。そのあとも何度も耳をすませる振り付けが入っていた。歌い出しの「柔らかくてあたたかな風がせらり吹いてる あなたの隣はいつも 私である意味をくれた」の日がさんの歌唱、最初からこの人のものだったんじゃないかと思うような(もちろん本家とは別ものとして、ポジティブな意味あいで)ぴったりさだった!!隕石に願いをの「花の香りとか太陽のまぶしさ何気ない大切さ」の日がさんみたいな、あたたかくて優しい本人の人柄が滲み出るような。「愛をくれた分 私は脆くなった」「愛をくれた分 私は強くなった」がミキさんだったの、めっちゃミキさんだったな〜。1番のそこで脆くなってしまうことを歌われているの、ポジティブなことだけじゃないところがこの曲の好きなところだし、ミキさんがこの曲を好きなのわかる。「なんでダメなのあなたじゃないと」って気持ちすぎて、ぺいちゃんを見つめて胸がぎゅっとなった。2番の「今でも思い出はちゃんと綺麗な形してるから こんなに私はずっと空っぽのままなんだろう」をぺいちゃんが歌っていたの、らしくて苦しくなっちゃった。ノスタルジスター2A「結局僕が求めてるのは他でもない人のぬくもり」が重なる。「写真も全部捨てて無かったことにしたいんだ」ここが筆村なのもクゥ〜となる。ミキさんのハモリもきれいだった。ずっと、歌割りや振り付けに込められた意味にハッとするように見入ってしまっていて、目で追っていたぺいちゃんが近くに来て「2人のラストシーン」で指でファインダーを作ったところを見て、一瞬の振り付けだったのにそこではっとして、一気に込み上げてきてしまった。2023年に入ってからのこの人たちがずっと言ってくれている、「いつが最後のライブになってもいいように、いつも最高のライブをする」という想いが頭をよぎった。落ちサビ「季節が巡ってどこかでまた会えますように」をミキさんが歌っていたの、祈りみたいだったなー。そのあとのりささんの呟くような台詞パートでいつもはっとするのだけど、そこを筆村が「かかとを鳴らして!!」と強く歌い切っていたのが本当に格好良かった!ちょうどここが映像に残っているから書けるのだけど、「愛をくれた分 私は強くなった」で青春の落ちサビのゆっくり手を挙げてゆく「手を取り合えていますか?教えて知りたくない」の振りがそのまま入っているよね?そこにもグッときた。ラスサビ「もう会えなくたっていい」のところでバッて前に出てきて力強く歌っていたの、歌詞に抗うような「そんなわけない!!」って歌い方だった。格好良かった〜。全編、オリジナルの振り付けでありながら、所々本家のリスペクトを感じるような振りが入っていた。アウトロで耳をすませて、フォーメーションを変えながら自分たちもステップを踏んでそれぞれの音を鳴らして、上手から下手に指をさす本家の振りのあと、上に手を伸ばして、ぎゅうと握りしめる。この人たちの手のひらの動きは気持ちそのものだなと改めて思う。本家ではアウトロが鳴り止んだあとに3人の靴音を鳴らすところ、いつも会場がしんと静まり返ってステージの床のリアルな音が聞けるのが大好きなんだけど、そこはコピーせず、最後にはステージのうしろに手を振って、前を向いて手を振っていた。きっと二丁魁のオリジナル曲だけでは、こんなにはっきりと「別れ」の意味の振りをつけることって無かったんじゃないだろうか。前に進むまみりさんたちに手を振って晴れやかに送り出すだけじゃなくて、しっかり足をつけて自分たちはずっとステージに立ち続けるっていう、こちら側への譲れない意思表示だと思った。彼女たちと彼らははっきりと、ステージから旅立つ人たちと残る人たちなんだ。NPPに出たあとに4人で話していたときかな、「どんどん新しいグループが出てきて周りが若い子たちばっかりになって、自分たちが『誰!?あのおじさんたち』って言われるようになったとしても、ステージに居続けてやる」という話をしていたのを思い出した。この人たちは「ずっと」をやろうとしてる人たちだから。そういう決意みたいなものを感じとりながら、曲が終わって「ありがとうございました!」と泣きながら挨拶をして早々にステージから去っていくミキ、ほんとうに愛おしかった〜。オリジナルの振り付けなんだからどんなことをしても良いはずで、そのなかで選んだのがはっきりとした別れのものだとしても、さよならをするのってどんなにつらいことなんだろう。

過去何回かツーマンでコラボをしたり、お互いの楽曲をカバーしたりすることはあったけど、ミキ振り曲でなく、お相手の曲にオリジナルの振り付けをしたのはおそらく初めてだと思う。ミキさんはアイドルという表現者側の立場という意味ではまみりさんとは同じだけど、一人のファンでもあるんだなーと思うから、ほんと何の立場の人!?なんだけど、ミキさんがそこまでしたいと思えるような、大好きな人たちに出会えてほんとうに良かったな〜と勝手に思っています。これを書く前に色んな人と話すなかで聞いたりツイートを見たりしたけど、たくさん言われているように送辞であり、餞(はなむけ)だった。これは二丁目さんのファンとしてでなくまみりさんを好きないち個人としての想いですが、4月1日以降もギグタカなどでまたこのカバーを見れたらなと思います。

 

ふたたびまみりさんの時間に。ギグタカツアーでも何度も聞いたSE、どきどきする時間。個人的にまみりさんのステージを観れるのが残りこの日と、その次はもうラストの日だったので、正直、、完全にそういう気持ちになってしまって、曲中走馬灯状態になっちゃって全然覚えてない。涙涙涙 3月18日にもう一度ツーマンがあることをできればもっと早く知りたかったぜ!!(贅沢者) 

花びらで舞っている3人が、初めて見たときよりいっそう綺麗に見えて、これって散る前の儚さなんだろうかと思ったりして涙が出た。これまで何度もMCで、「最後の中野サンプラザで今までで一番の自分たちを見せられるようにまだまだ成長します」のようなことを言っていたことを思い出す。解散発表以前から好きな片道切符は今となっては完全に別れの曲に聴こえて、「忘れないで きっと、ちゃんと覚えていて」が必死な願いに聞こえる。というか二丁目さんの出番も含め、この日一日これだった。「そんな想いを今だから強く願うの」って泣いちゃう。(ほんとうは割とずっと泣き続けている…)

みのりさんがMCで「もっと早く出会えてればと思う人もいるかもしれないけど、今出会えていてここに一緒にいれることが本当に嬉しいんだよ」と声を震わせながらお話ししてくれて、隕石に願いをだと思った。それぞれの気持ち、色んなところで重なり合っているな〜と思います。

そして栞。まなみさんが丁寧な曲振りをする。「15年間やってきて、続けることの難しさを知りましたこの曲はわたしたちからみんなへのお手紙です」前日の夜に見たMVのことも思い出す。「最後」のツアーのはじまりを、ファンの人たちはどんなふうに感じてたんだろうか。「積み重なったCD」「着なくなった衣装」「ズタボロになった足の裏」で真っ暗になったステージでりささん、みのりさん、まなみさんの順番に丁寧にピンスポが当たる。栞を見るのもうこれで5回目?だけど、各会場で似たような演出をしていて、こう見せたいという像がしっかり決まっているんだろうな〜とか考える。ラスサビ「好きだけでは走れなかったのはそれくらい本気だったから」で一転して眩しいくらいのステージになって、「何度も何度も何度も何度もやめてやるって」の苦しそうというか、いっぱいいっぱいの表情がよく見えた。はじめに聞いた時は衝撃も大きかったのだけど、聞くたびにこれはこの人達の素直な感謝の気持ちなんだなあと感じて。みのりさんの「最後くらいはちょっと笑顔で」を聞くたびにいつもはっとしてそこまでで毎回ぼろ泣きだった自分の顔を整える。この曲の終わりがこれなの、救いだな〜と思います。

最後はスタンドマイクを持ち出して本家のかかとを鳴らして。偶然かあえてかわからないけど、お互いの出番の最後がお互いにカバーしあった曲だった。ギグタカツアーでも毎回栞のあとはかかとを鳴らしてだった。でもかかとを鳴らしてのことをすこし調べたらこの曲が発表されたのは2019年で、栞より全然前。なのにこの栞のあとに歌うべくして作られたような曲なのなんでなの〜!爽やかで晴れやかだけどすこし寂しい、卒業式で歌うような歌。二丁魁さんからのエールを受け取って、いっそう輝くみたいなかかとを鳴らしてだった。ラスサビのりささんの「かかとを鳴らして」も添えるようではなく心なしかはっきりした意志を感じた。くるくる妖精みたいに立ち回るまなみさんを見て、初めてまみりさんを見た2021.4.24横浜ベイホールのときに、同じかかとを鳴らしてで見入ってしまって、歌い切ったあとまなみさんだけが汗だくで綺麗だなあって思ったこと思い出した。昔の宝もののような記憶をふとしたきっかけで思い出すことってたまにあって、「耳をすませたら彼女たちの音が聞こえてくるような」っていうのは、こういうことなんだろうか。

最後に二丁目さんも出てきてお互いを褒め合うような時間。みのりさんの話す時の手振りの真似をするミキ、この人たちのこと大好きなんだろうな〜って可愛かった。し、みのりさんは誇張してる!ってプリプリしてたけど割とそのままで可愛かった。こういう自由なMCのときいつも率先してべらべら喋る人が珍しく静かにちょんと端にいて、「そうね」とか相槌だけ打ってて、いざ話を振られたときに「ほんとにすごいの、言葉にならなくて…」って涙ポロポロになってたのごめんだけど可愛すぎてほんまにℒℴνℯℒℴνℯのℒℴνℯだった…ぺいちゃんがこんな状態になるのも珍しい。ミキさんが楽屋で一人ひとりのことを「あなたはここが良くて、ここが良くて…」と褒めてくれるらしく、まなみさんは「今まで自信がなかったからそう言ってもらえるのが嬉しい」みのりさんが「今まで誰かにそうやって褒めてもらえることがなかったから、初めて会った時にそうやって言ってもらえたことは本当に嬉しくて、ずっと心に残ってる」と言っていた。ミキさんはそれに対して「他のアイドルも(まみりさんがキャリアが長くて)直接言えないだけで、みんな思ってるよ」とまっすぐ言っていた。この話をしてる間ステージ上でぺいちゃんやまなみさんが泣いちゃうのに、誰もそれを茶化したり泣いてることに触れたりしないで話が進んでいくから、楽屋でもいつもこんな感じでお互いのことを話しているのかなあとか思った。3月18日、噂にはミキさんとゆかりのある人たちとのツーマンがあると聞いていて、まみりさんだったらいいなあと思ってたから本当に嬉しかった!!7人でのコラボも楽しみです!

全員がステージからいなくなってもずっと強い大きい拍手が鳴り止まなくて、みんなそういう気持ちなんだな〜って嬉しかった。

 

 

 

ほんとうのラストシーンまで、わたしのまみりさんのライブを見れるカウントはあと2回になります。(まみりさんの特典会の券を買ったのに時間的に難しくて直接お礼を言えなかったので、3/18に伝えます!)好きだけじゃ走れなかったくらい本気でひとつのことに向き合ってきた3人の集大成、ほんとうに楽しみで、応援しています!

かかとを鳴らして激褒め後の「うれし〜!」の顔のミキ、かわいい


たくさんの敬愛に満ち溢れたこの日に立ち会えてよかったです。ありがとうございました。