僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

咲顔[2023.8.19 『ノスタルジツアー』東京公演]

ひさしぶりに感想書く。たまに書こうとしては途中であきらめ…というのを繰り返し下書きだけがいつの間にか結構溜まった。

待ちわびたノスタルジツアーの初日・東京公演の日記兼感想です。これは私が見て感じたことであり、あなたの感想ではありません。あとびっくりするほどぺいちゃんしか見ていません…

 

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「いつかノスタルジスターツアーをやりたい、いろんな土地に行ってその人の故郷でノスタルジスターを歌いたい」

ミキさんがこういう話をしてくれたのってもうずっと前だよなあ。自分の故郷に好きな人たちが来てくれて、そこでノスタルジスターを聴くというのはずっと前から夢のひとつ。

今回はメンバーの出身地、東京・沖縄・北海道・神奈川の4箇所。これが5月1日のライブの最後にステージ上で速報として発表されたときから超楽しみにしてた!なかなか続報がなくツイッター(Xになりました)に発表すら残っていないから数ヶ月のあいだ夢だったのではと思っていたけどちゃんとあった。

前日・当日を迎えると自分でも驚くほどソワソワソワソワして心が落ち着かなくてほぼ生誕と同じ感覚だった。キネマだし。2022生誕で着たセーラー、みさき公園で拾った石(…)のイヤリング、2021生誕のヘッドドレス、かかとの高いキラキラのくつ。正装の気持ちで着ていった。

みさき公園の石

 

この日から発売のランダム生写真を眺めながら友達とガストで時間をつぶした、味全然覚えてない



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2023.8.19

二丁目の魁カミングアウト4都市凱旋ツアー

『ノスタルジツアー』東京公演

東京キネマ倶楽部

開場17:00  開演17:45

チェック衣装帽子なし

 

ノスタルジスター

Good As Yesterday

人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ

TOO SHY SHY PEOPLE

an happy day

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ

[ぺいMC]

咲顔(ぺいソロ/しっとりした方)

[MC]

耳をすませば

リバ

どこで壊れたの?Oh my friend

まるもうけ

GAY STAR

そっ閉じ 青春

カエルのうた

[ぺいMC/昔の自分への手紙]

ノスタルジスターTOKYO

[MC]

ひふみよ

三原色カタルシス

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(↓予想していたもの。近からずも遠からず)

◜∞◝ミ on X: "@0 ノス東京 シャイ ゲイスター どこフレ カエル ネコ ばかあほ 賽子さん ロボ マイサイ リバ ひふみよ そっ閉じ ホモサピ ポイズン en g.a.y. 青春 ノス" / X

 

 

キネマ倶楽部でノスタルジスターを聴けると思うとどうしても思い出すのは2018年生誕「一生GAYGAL宣言!!」(←いいタイトルすぎ)のアンコールでこの場所からぺいちゃんがドレスを引きずりながら出てきたところ。あの時のぺいちゃんのこと空気感ごとはっきり覚えてる。ふるふるしていて泣いちゃって全っ然歌えてなかった。でもなんかあのときはそんなことどうでもいいというか(よくないけど)、気にならなくて、ぺいちゃんの夢のひとつが叶った瞬間として残っているし、たぶんずっと残り続けるんだと思う。このときと同じ階段からサブステージを見上げられる場所で同じ景色で見れたらいいなと狙っていたら、どんぴしゃ同じ場所に立つことができた。影ナレのあと、ノスタルジスターのイントロと一緒に、サブステージのあの重たそうな金と赤い幕の中からぺいちゃんがゆっくり出てきたのを見た瞬間に、2018生誕のあの瞬間がフラッシュバックして涙が出た。

そして久しぶりのチェック衣装!嬉しかった。ピンクジャージ衣装かわいいけど、ノスタルジスターにはあんまり合わなくてチェックがいいなあと思っていたから。キネマにもぴったり。歌い出し「記憶の中の少年はいつも 何かに悩みつまづき歩く でも今よりもずっと自然に笑っていたような」を歌いながらゆっくり階段を降りてきて、そのあと間奏からメインステージで踊り始めたかな?わああってなっちゃってあんまり覚えられてないや〜。あの全然歌えなかった5年半前とは違って、ニコニコしてダンスのキレもあってずっと堂々としてた。2A「人のぬくもり」で手をさしのべてゆっくりフロアを見渡す。「動かないそんなノスタルジー」で胸トントンってするとこ、いいかおしてた。「忘れない帰り道花薫る故郷で〜」で指折り数えるところ、フロアを見ながらくしゃっと笑っててかわいい。最前にいるとぺいちゃんってあんまり目が合わないけど、この日はたくさん目が合ったし、ぺいちゃんが一人ひとりをすごくよく見て嬉しそうにしているのがわかった。最後のとこもそういう顔だった。

ノスからのG.A.Y.、そのあとへの繋ぎ、ぜんぶでひとつの曲みたいな完ぺきな流れ! 幼少期から今までのぺいちゃんの回顧録のような。あとのMCでもミキが「子供から大人になるまでみたい」と言っていた。まさにそれ!2A「何故だか過去ばかり〜」ここ、絶対泣いちゃうかと思ったのに、言葉を噛み締めるようにはっきり歌っていて、絶対届ける!って気持ちが強かった!落ち「ねえこの長すぎる歌のようにずっと」ぺいちゃんの声がキネマの天井までよく伸びる。「全部覚えておくから」のところで端っこのこっちを見てくれてそのにっこりした顔見て泣きそうになった。そのあとのミキの「元気にしてますか 昔の自分へ」でしゃがみながら上を見渡すところでも晴れやかな顔してた。

人好き。これもイントロとか間奏の踊りがグッグって気合いが入ってた。1A「たった一度の出会いとたった一度の別れを繰り返しここまできたんだ」これを歌いたかったんだろうなと思う。ここもフロア全部を見渡すみたいにして大事に歌う。「せめて君だけはここにいて」がまっすぐだった!落ち前のミキの「何度でも青春はやり直せるなんて嘘だ」を、言い聞かせるみたいにぺいちゃんもオフマイクで歌ってたと思う。ラスサビの4人のところ良かった〜。「痛みは!」でグッとかがむ、最近の力いっぱい歌うこの歌い方好き。最後の日がちの「誰かを好きになれるそれだけで何度だって立ち上がれるんだ」もすごく良かったと思うんだけど、視界はぺいちゃんだったので、ぺいちゃんがオフマイクではっきりと一緒に口ずさんでいたのを見てグッときた。

 

シャイシャイ。キャスやMCで、それぞれがやりたい曲をもとにミキさんと一緒にセトリを考えたという話をしたときに、ぺいちゃんは絶対歌いたいけどミキさんには意外と言われた曲がある、と聞いた時に改めて全曲の歌詞を追ってどの曲のことだろうと考えた時にわたしはシャイシャイかどこフレだと予想していて、たぶんMCのあの口ぶりだとどっちもだったってことだよね!? (この予想は友達にしか話してなかったのでどこかにちゃんと残しておけばよかった)(オタクなのでクイズが大好き)どっちも漠然とした寂しさがあって、なんとなく「孤独」がテーマなのかな。現体制のシャイシャイってぺいちゃんは特にセクシーな感じを意識してねっとりしたダンスや歌い方のイメージが強いけど、この日はそうじゃなくてもっと内省的な格好良さがあった。こういうのもっと見たい!!。1B「誰かに押し込められてしまったような〜」とか。「本当の自分はこんなじゃないと理想をかかげて うつむきため息」も口ずさんでいたかも。「全然大丈夫だから!!」もかっこ良かった!去年の今頃からよく見た、「太郎くん」が出ちゃうような歌い方。踊ってるの見てぺいちゃん…綺麗…。になって見惚れてた。一個一個の振りが強くて気合い入ってる。アウトロで振り返って手を伸ばすところでゆっくり照明が落ちて、奥からピンスポだけで照らして逆光になる、終わりにはぺいちゃんの輪郭だけが残るみたいで大好きな照明だった。キネマの舞台装置はステージだけでもう十分なくらい雰囲気があってパフォーマンスの味方をするけど、照明づかいもめちゃくちゃ凝ってるとかじゃなくてもうまくてため息。きらびやかなステージ奥のカーテンが真っ暗になったときに2018生誕の賽子さん思い出した。

ハピデ。1Aでぺいちゃんがファインダーをつくる背中が綺麗でほぼ対角線上にいるのを遠目に見てた。「いつも元気に笑っていても本当はそうじゃないことねえちゃんとわかってるよ」

を歌いたかったんだろうな〜と思った。こまかいけど社交ダンスの振り付けでミキの肩に手を置くところの右手の指先がぴしっと並んで揃っていたのが綺麗で、ほかのメンバーに触れるときのそういう丁寧さがめちゃくちゃ好き…。 落ち「不幸な人がいた時に〜」の筆紅、どちらも声が詰まっていたのかな。ふるえた声が聞こえた。0にしゃがむぺいちゃんが上〜下でゆっくり手を差し伸べるところ、くしゃーって笑ってたらぺいちゃんがこっち見た時おなじ顔してくれた(気がする)。可愛かった〜 その後の4人の「大切な人がいつか〜」からのパワーがすごかった!!パァン!って弾けるみたいな。わあ!って声出ちゃった。最後の集合写真のポーズ(?)でステージが広いから駆け寄ってくるの機敏で感心してちょっとふふってなった あとビッグスマイル可愛かった…

ここで青春。ノスタルジツアーのセトリで全員が絶対入れてる曲のひとつは青春なんじゃないかな、絶対そう。かみしめるよう、嬉しそうに歌って踊るぺいちゃん。自分でも聞きながらいろんなこと思い出してた。Cメロでラスサビで下3のぺいちゃんが近くにいて、「青春は!やりな!お!す!も!の!じゃなく!やきつく!ものなんだ!!」って、めちゃくちゃ強調して力いっぱいに歌ってた。肯定だった。いつも「あの日の僕ら」でぺいちゃんだけ指さししてるのを忘れるくらいの。故意?その姿見てたら泣いちゃった。

3人がはけてぺいちゃん一人になる。

 

 

「明るい日もあれば、そうじゃない日もあるでしょ、さっきはしっとりした方、今度は明るい、ハッピーな方で!って、ミキティーが急遽もう一曲曲を作ってくれました。歌詞は同じなの」

2022生誕に披露されたソロ曲の咲顔、「暗いほう」。10周年の日にも歌っていてそのときは「明るいハッピーな方」だったけど、今回のツアーの趣旨にもぴったりだったかも。や〜〜〜しかし、格好良かったな!!!初披露のときは、去年の3人体制のあとの生誕で、ステージの真ん中に、まさに両手で支えてて両足でぎりぎり立っているような状態で、ぺいちゃんが自分で胸をとんとん支えながらいろんなものを振り絞って歌う感じだったから、こちら側もぺいちゃん・・・(涙)になるしかなく、今あの光景を思い出すと胸がぎゅっとなるくらい。

でもこの日の咲顔はすごく堂々としてて、「あなたたちがいるから今の私があるんだよ」みたいな。キネマの舞台装置を全部自分の味方にする立ち振る舞い、マジで格好良かった!!めちゃくちゃ誇らしかった!!1番はステージの中央で。2番で階段のほうに向かっていく。「上なんて見ないでいいや〜」あたりで階段の途中に腰かけて軽々足を組んだあたりでノリノリじゃん!ってまた嬉しくなった。ディズニーアニメのプリンセス!?だってあんな震えながら立ってたんだよ…。ぺいちゃん・・・(涙)会場の雰囲気に合わせて歌い上げるんだけど、「ちょっと疲れちゃった日も気付かれたくないはずなのに」あたりで立ち上がって階段を登って「バレた時はちょっと嬉しい」でくるって振り返ってこっち(フロア全体)を見てはにかむ。この時のえがお、素っぽくて可愛かったあ。その後2サビに入った瞬間バッてスポットが当たる。サブステの中心に立って身振り手振り自由に使って歌う。声量も半端ない!「日差し」で天に手のひらを向けたり「ほらね今日も君であふれてるよ」でフロアに手を伸ばしたり。そして「元気ない日はがんばらないで〜」で階段を降り始めて、「大好きな人に会いに行こう」でメインステージの中央に戻ってくる。ぺいちゃ〜〜ん!落ちサビ「俯きたい日もある〜」がめちゃくちゃ強くてフルパワーだった。初披露の時は歌えないくらい泣いてしまったところ、今度は絶対伝える!!って感じで、堂々と歌いきっていてぺいちゃんの声で会場がみちみちしてた。「今日もがんばったよ たくさん褒めてね」も自信たっぷりでさ!褒めたりねー!!

あの時から気づいたらたくさん時間が経っていて、その間にぺいちゃんの中にもきっと色々なことがあって、今日の咲顔になったんだなあ。

 

3人が改めてステージに呼ばれて戻ってきてMC。わたしは今回咲顔はやらないと思ってた。ソロ曲を持っているのはぺいちゃんだけだし、今回のツアーでは…って遠慮するんじゃないかと思っていたけど、セトリを決める時にミキが「ぺいちゃん、歌わなくていいの?」と聞いてくれて「え歌っていいの!?」って食い気味に言ったらしい。サンキューミキ!!

ノスタルジツアーは過去を振り返るような内容になるのだとしたら、わかりやすく例えるとやめとまやあるあるみたいな、はっきりと二丁魁とおなカマ(アイドルとオタク)の関係が描かれている曲は歌わないかなと予想していたけど、ノスタルジスターから青春までが子どもから大人になる過程(というのもMCでも話していた)なのだとしたら、咲顔は「今」のぺいちゃんだった。

「ここまででエモいというか、しっとりした感じはおわりです!ぺいちゃんといえばアツい!ロックな!カッコいい!姿も見たいよねー!?ロックに行こうぜ!!」みたいな曲振りで耳すま。個人的に曲の分類をエモいとかロックなとか端的な形容詞で一括りにするのあんまり得意じゃないんだけど、この間(8/18)ぺいちゃんがキャスで二丁目のPIGGSの練習でSHELLMEにぺいさんはどうやって煽りの言葉を考えているんですか?って質問されたときに改めて立ち返って、「お客さんを楽しませる意味ももちろんあるけど、自分にも言い聞かせるように言葉を選んでる」のように言っていたのを思い出した。ぺいちゃんが気持ちを切り替えるためにも必要なものだとしたら聞き方がまた変わる!曲調が静かでも激しくてもこの日は普段は注目しない歌詞が気になったし、ここを歌いたくて選んだんだろうなとか思えて楽しかった。

 

耳すま。Bメロの筆紅交互のところで照明が水色と紫にスイッチしてるのを見て、AとBで各メンカラに照らしてくれているのがわかった。愛情ぶかい!Bメロのうしろでミキぺいが顔を見合わせるところで目がらんらんとしてるの見えた。ミキぺいで顔を見合うところ全部最高のかおしてる。

リバ、2018生誕でもやっていて、当時はまだ曲数少なかったけど、特典会でぺいちゃんに「リバやってびっくりしたでしょ」って言われたなあとか思い出した。(当時はリバにかなりやられていたため…)ロックスイッチが入ってサビ後半のおい!おい!!のとこの目がギラついてる。落ちサビは訴えかけるみたいで、足もとよろよろさせて強く歌う。

どこフレ。やると思ってました!!ライブだと明るく可愛く楽しげで遊びのある曲なのに、歌詞はすごく寂しさを感じる曲。いつも(というほど頻繁に見れる曲ではないけど)みたいにきゅるきゅる可愛く振る舞うのに、だんだん表情が、なんだろ。こどもみたいになってく。2A歌ったあとの日がちのパート「でも人に合わせて生きるより 一人が楽だと思ってたんだけど〜」で踊りながら顔しかめててポロっと涙こぼれてた。ぺいちゃ〜〜ん!!見たこと無いぺいちゃんの少年期に勝手に思いを馳せて、がんばれがんばれって発表会で子どもを応援する親のような(なったことないけど)気持ちになった。泣いちゃってるんだけど、自分のパートが近づくにつれ必死に涙を引っ込めようと表情をモゴモゴするのがマジでかわいくて愛しすぎた。えらい!!「人と人でしかつくることの出来ないものもあるってことに」ここの歌唱は結構強く歌わないといけないし、持ち直して歌ってた。涙目になりながらサビでは曲調にあわせてニコニコ歌ってて。なんかさぁ〜〜〜!!わたし、ぺいちゃんがそうやって「作る笑顔」もめちゃめちゃ愛しいよ。落ち「でも真っ暗な日々の先 少しだけ光が見えたんだ だから気は重いけど」ミキ筆紅が順番に歌ってるここでまた溢れそうになって踏ん張ってなんとか顔を整えようとしてるのを見てついがんばれ!って言っちゃった。「週末にでも〜」歌えた!!「友達(きみ)たちと過ごそう」でメンバーとも顔を見合って笑って、ラスサビまで楽しく歌いきる。アウトロの超かわいー!もいつも通り自分で言ってるし。ぺいちゃんのパートにほぼ影響出てなかったからきっと気付かなかった人も多かったんじゃないかな。この日一番がんばったのではってくらいがんばってた、今まででいちばん心に残ったどこフレかもしれない。ぺいちゃんの大好きなとこ全部出てた。

ここでまるも。ぺいちゃん涙引っ込んで楽しそう!1Aの後ろの日がちと見合うところの2ポーズのうちひとつが東京タワーだった。かわいい。どこかでぺいちゃんが右手でほっぺに片ハートつくって笑ってたの可愛かったけどまるもだったかな?「信じてたのに〜、信じてたのにぃ〜!」で後ろからミキがぎゅーってしててキャー!って感じに歌ってた。かわいかった。あいしてーいるー聞いてるときの嬉しそうな顔!

ゲイスター。どこフレまるもゲイスターの繋ぎも、幼少期から今まで、って感じがする。アイドルになる未来がある過去、みたいな。気持ちよさそうに歌ってた。2A「それでもこのままじゃダメだと就職なんてしてみた」のところいつもより表情が落ち着いて見えて、これもぺいちゃん自身の歌詞だったのかなと思った。一瞬あった社会人時代…。「気の合わない上司と〜」で指差しが回ってくるところはいつも視界に入るとき遊んでいる、くしゃって笑ってくれ(たような気がし)て可愛かった。ラスサビ「きっと来年は今よりもっと〜」で笑顔で紅、ミキ、筆の順でしっかり顔を見て歌う。この先も一緒にいる約束みたいだった。

そっ閉じ。1Aの筆がめちゃくちゃよくて目の前にきたときに目を奪われた、ここまでほぼずっとぺいちゃんしか見れていなかったのに奪われた!って感じ。ぺいちゃんの凱旋公演だけど、筆紅が先輩のそういう姿を見て感じたことが歌に出て良い作用になったのかな。サビに入る時の拳のグッ!て握るところ、意志がはっきりしてる。2Aのぺいちゃんの「とりあえず笑って たくさん笑って でも孤独になるだけだった」、寂しそうに笑ってた。ここを聞いたときになんとなく、この公演は「孤独」と「笑顔(咲顔)」が強いメッセージになっているなと感じた。

ラスサビの「きっとどこかで会えるから〜」からめっちゃ気持ちが強い〜!最後ガチゲイ口上の言い終わりアウトロのあーいーしーてーるー!!で手のひらをそっ閉じするところ、ぺいちゃん八の字眉で笑っててかわいい。声の圧がデカすぎて笑っちゃったのかな!?

その勢いのままカエル。1A「ある時パパは言った〜」キャッチーだけどいつもよりちょっとだけ情感があるような歌い方。パパのこと思い出してたのかな。2Aはぴょんぴょんリズム刻みながらウキウキ歌ってた。

ラスサビのミキ「それでも忘れないしんでも忘れないさ」でぺいちゃんの方を見てふたり向き合って歌う。2022生誕でもそうやってぺいちゃんに向けて歌ってたねえ〜!ふたりくしゃくしゃに笑ってミキがぺいちゃんのほっぺをペチペチする。なにそれ!?かわいい!!いいなあおい!!やっぱミキぺいしか…。になった。これが可愛すぎて終演後ミキ推しの友達に伝えたら、1Aのぺいちゃんの後ろとかでもいつも以上に全力でウキウキで踊ってたらしい(見たことない。)。ミキ、ぺいちゃんのこと好きすぎてかわいい。

晴れやかなステージ、一旦また3人がステージ袖にはける。「いや〜どこフレで泣いちゃいました〜!絶対歌いたかったの、でも歌パートのところはこらえたから、ギリギリセーフということで…」あんなにがんばってこらえたのに自分で白状するぺいちゃんかわいい。言わなければ気付かなかった人も多いと思うよ!ほんとにがんばった!

 

ぺいちゃんから昔のぺいちゃんへのお手紙。「元気にしてますか?昔の自分へ」で始まって

「元気にしてますか?昔の自分へ」で終わった。2022生誕でもそうだったけど、ぺいちゃんがこうやって歌詞引用してお話してくれるの、好き。お手紙は部分部分の記憶

「小学校の卒業アルバムの将来の夢にはパパとママの中華料理屋さんを継ぐ、中学校の卒業アルバムには声優さん?って書いてあった。こんなに滑舌が悪いのにね笑 まさかあの頃の自分は、ゲイアイドルになってるなんて思ってもみなかったよね」

「東京のなかで孤独を感じて過ごし、挫折があって、なんとなく、とりあえず笑って過ごしてきたけど、二丁目の魁カミングアウトに出会ってかわった。僕にとってのなにかが、たったひとつのものを、見つけることができました」

「誰にも見透かされなかったけど、メンバーやおなカマ、見透かしてくれるような人たちに出会えた。こんなに大切な人たちができた」

手紙のさいごのほうにあった、昔の自分に対してかけてあげた一言のようなものを聞いてじーんてしたのに、肝心のなんて言ったかを忘れてしまった…。大丈夫だよ、みたいなニュアンスの、昔の自分への優しい声掛けだった。

 

メンバーが戻ってきて、いよいよ「ノスタルジスターTOKYO」。この日のための限定のアレンジと一部歌詞の変更があるとだけ事前予告されていてかなりハードルが上がっていたけどそれをゆうに超えていたと思う。めちゃくちゃ「東京」だった。

イントロでぺいちゃんが一番前にきて順番に指差しでくるくる回る腕をまわす振り付け、あれ時間を遡ってるってことだったのかなあ?考察いきすぎ?ギターがカシャカシャしていて都会の喧騒っぽい。歌はぺいちゃんが主で全部を歌っていた。もともとの他3人のパートはそれぞれハモるように。1番では人が行き交う様子を3人がランダムに歩いて、中央にいるぺいちゃんにすれ違ってミキ筆くれの肩がぶつかったりする。予告の時点でも「東京バージョンは都会の雑踏の中での寂しさを表した」的なことを言っていて(ワクワクしているのが伝わってちょっとネタバレしすぎだよと思ってましたが…)、なるほど…となったんだけど、なんだろ。人がたくさんいて賑やかでみんなが楽しそうななかで、自分は関係ないようなぽつんとした、取り残されたようなあの独特のひとりぼっちな感覚って自分も何度も感じたことがあって、それって共通認識なんだというのがわかって、すこしすくわれたような気持ちにもなった。原曲の歌詞のなかには無い、言葉にするのが難しい表現を、アレンジと振り付けで新しく加えられたような…。ミキティー本物さんすごい。し、その意図を汲み取って表現できる3人もすごい。

サビの終わりに「なーいーとー♪いけーなーいー」のリズムで人差し指をぐっぐっぐって上にさす振りや、それに合わせた踏み出しのようなステップがあって、前進している感じ。ライブ後にまなみのりささんの「かかとを鳴らして」の二丁魁アレンジに似ていたと言っている人がちらほらいてなるほどと思った、たしかにちょっと似てたかも。原曲のまま指で数える振りも入っている。1サビでは絶対に目を合わせずすれ違うだけの冷たい印象だったのが、2サビではミキ筆くれがそれぞれはっきりぺいちゃんと目を合わせて笑って、体にふれて、後ろにまわる。あ、今出会えたんだ、って思った。

あとぺいちゃんが全部歌っているからこその、個人的に嬉しかったところ。「あの時に戻って描きとめてみたい君を」。その部分は旧体制からぺいちゃんのパートではないけど、わたしのぺいちゃんへの気持ちそのものだから、いつも筆村(その前は白鳥さん)に向けてではなく奥で踊っているぺいちゃんに向けて手を伸ばしていて。でもそれをちょっと申し訳なくも思っていたから、真ん中でそれを歌うぺいちゃんに堂々と手を伸ばせたの、涙が出るほどうれしかった。し、歌っているすがたもほんとうに綺麗だった。儚くて、自分が忘れちゃったらほんとに消えちゃうんだよね。忘れたくない。

「この一瞬を永遠に残すことはできない だから僕を誰かに残さないといけない」ぺいちゃんの声にどんどん3人の声が重なって盛り上がる。このあとのラスサビの歌詞がまるまる変わっていた。

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忘れない人混みの中逸れないように

少し老いた手のひらは僕だけのものだった

優しい声 電車の音かき消された日々でも

今も胸の中こだましてる

「がんばれ」

だから笑顔でいられた

ありがとう

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や〜〜、悔しかったね!はじめの一小節でぼろぼろ泣いちゃってほとんど歌えていなかった。

ライブ後の自分のメモ↓

老いた手のひらも自分の一部、を見てもそんなに悪くないと思った?みたいな

すれ違う人たち?電車の音、がんばれた、笑顔でいれた、だから、ありがとう

でも答え合わせすると結構聞けていたかも?「さよなら」の代わりに「ありがとう」、2022生誕でも歌っていたけど、ノスTOKYOではイントネーションがちがって「あ↓り↑がとう」になっていたと思う、よかった〜。歌詞を文字でよくよく見ると、「少し老いた手のひら」がぺいちゃんのものともとれるし、お父さんやお母さんと小さいぺいちゃんが手を繋いでいるようにも思える。そうすると視点がかわって聞こえて、すごい・・・

最後のもともとのぺいちゃんのパートでは後ろに寄り添う3人、ぺいちゃんはずっと前を向いたまま。泣いちゃってるけど、「その心に居場所を作りたい」の、気持ち、めちゃくちゃ伝わった!バンドツアーのばかあほで紅さんをセンターにすえて他3人が後ろにいたフォーメーションのことを思い出した。前だけ向いているぺいちゃんは後ろが見えてないけど確かにそこにいる。こうやって歌うことを「意味」に仕立てていてミキ、ほんとうに、すごい!

 

歌い終わったあと、「悔しい〜、せっかくミキティーが作ってくれたのに」ってポロポロ泣いちゃうぺいちゃん。

ミ「なんで、歌えてたよ!届いたよ!」

ぺ「届いてると良いなあ…」

わたしはぺいちゃんがライブで泣いちゃうのも大好きだけど、あんなにがんばって歌いたい、届けたいって言って意気込んでいたぺいちゃんに、簡単に「伝わったよ」とは言えなかったな。ほんとうに、「良かった」けど…。ううう。ぺいちゃんの生歌で聴く前に歌詞を見てしまうことが、正直、わたしも悔しかった…。生誕でリベンジしよう!!ぺいちゃんも絶対リベンジしたいと思っているはず!!

わたしはどんな時でもがんばれ、って言うよ。

 

ミ「歌詞を渡した時にスタジオでポロポロ泣いてたよね、泣いちゃうよね」

ぺ「うん、だってさぁ…。なんでわかるの?」←ベソベソしながらのこの言い方がめちゃくちゃ可愛くてふたりの関係性…だった

ミ「え?結婚する?笑」

ミ「あたしたちは子供の頃のぺいちゃんのことは知らないけど、ほんとはもっと早く出会ってブイブイ言わせたかった!!」笑っちゃった。ジャイアンスネ夫の画が頭にうかんだ。「でもこのノスタルジツアーを通して、昔のぺいちゃんを知れたような気持ち。嬉しい」

筆「フライヤーの小さい頃のぺいさん、今のぺいさんと笑顔が同じなんですよ!」

ぺ「小さい頃からアイドルだったんです♡」

ミ「デブだったんでしょ?」

ぺ「太ってた!でも太っててもアイドルだったの!」

ミ「あたしのこと!?」

ぺ「違う違うww」

 

「ラストスパート!いっぱい泣きました〜!もうそういうのは終わり!こっからはアツく!盛り上がってくよ!!」また自分を鼓舞してる!お手紙にも引用してたからやると思ったけど身構えた、ひふみよのフォーメーション。ひふみよの感想ってやっぱりまだ上手く言葉にできないんだけど、今のこれが、ぺいちゃんの「たった一つ」なんだって思った。

「ラスト三原色!!」やったー!!!1サビ「千年経ってもひとつあきらめない」のときの目がまっすぐだった。なんかやっぱ、三原色のときのぺいちゃんって輝きがすごい。「幸せに手を伸ばした瞬間」のグッとかがんだときのいいかお。落ちのファインダーもまっすぐでにこおーって顔くしゃくしゃにして笑う。でもこのあとがやばかった。

「黄色く光る明るさでほら!笑い!!かける!いつもそばに!!」この「笑いかけるいつもそばに」、目も声も気持ちも強くて、過去一大好きだった!!!あーー!!!マジでこれを書きながら暴れちゃう!!ほんとにほんとに良かった!!!!!ここの歌詞ってぺいちゃんの象徴みたいなものだけど、こちら側に対して優しく笑いかけて安心をくれるだけじゃなくて、自分にも言い聞かせるみたいだった。「弱い弱い弱い僕だけど、それでも、そうありたい」っていう、ぺいちゃんの強い願いのような。

何度も何度も本人に言っているけど、ぺいちゃんのそういうとこがほんとうに、大好き!!!

 

やりきった顔で挨拶して、最後にぺいちゃんだけが残って、最初出てきたのと同じサブステージの重たいカーテンの奥に、スポットの光と一緒に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

良いライブだった。終わったあとぼーっと柵前に立ち尽くしていたら友達が良いライブだったね〜って声をかけにきてくれた。そして泣いた。一個とばし近くで見ていた同担と無言でグーパンしあった(マジ、うちらの関係っぽすぎる)。

 

特典会で前の他推しの友達から切り替わって自分の番になって目があった瞬間に「がんばった!がんばったよお」って眉を下げていうぺいちゃんかわいい〜。言いたいことうまく伝えられなかったので、最後に書く。

「とりあえず笑って たくさん笑って でも孤独になるだけだった」ぺいちゃんが、自分にとってのたったひとつのものを見つけることができて、今こうして二丁目の魁カミングアウトのぺいにゃむにゃむとして咲顔でステージに立ってくれること、そしてそれを見れるのは本当に幸せなことです!いつもありがとう。

ぺいちゃんがぺいにゃむにゃむとして強くありたい・咲顔でステージに立ち続けたいと思って活動をしてくれているのはとても伝わっているし、その咲顔を守るためにたくさん努力してくれているであろうことも、わかってると簡単には言えないけど、わかってる!!だからそのことを応援し続けます!ぺいちゃんがんばれ〜!!

これを書いている今日は8月23日、ぺいちゃんに出会って好きになってもう6年も経ってしまった。これからもステージに立つことで、離さないでいてくれたらうれしいです。

 

ぺいちゃん大好き!

 

 

キネマ倶楽部から駅までの短い帰り道、蒸し暑くて嘘みたいに汗だくになった。会場の雰囲気に合わせて履き慣れないヒールのあるキラキラの靴を履いていたせいでTIFより足限界で痛い。でも幸せな気持ちだった。

駅のホームに蝉がとまっていた。残暑。

 

わたしがもし地元のノスタルジスターアレンジ作るなら、川の音入れたい。