僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

愛のぶつけ合い

(※厄介なオタクの自分酔い日記です)

 

 

一年前の201838日、ずっと大切にしているおなカマ地獄の日のこと

 

 

201710月、新宿BLAZE800人の動員を目指して始まった「二丁目地獄」の企画、わたしはだいすきでした。

 

 

最初のころはメンバーそれぞれのプロデュース企画で変なメイクしたり、学ラン着たり、ハロウィンしたり、へんてこなことたくさんしたね

だんだん方向性迷子になってきてダンボールで楽器を作ってエアバンドをしだしたときはさすがにびっくりした

 

でもいつだっておなカマを楽しませようと楽しもうと一生懸命なことが伝わってきて愛おしい人たちっておもってたよ

 

 

 

3月の企画が発表になって

36日 女性なら誰でも来れる(女装すれば男性も可)女地獄、

37日 男性なら誰でも来れる(男装すれば女性も可)男地獄、

そして38日 おなカマなら誰でも来れる おなカマ地獄

 

 

このシンプルさ、いよいよ二丁目地獄の企画のおわり

 

 

おなカマ地獄の日、ツイッターはみんな地獄を振り返ったり思い出を見返したりしてて

わたしは正直、そういう空気って苦手です

なにかの終わりとか環境の変化って不安だし、さみしいじゃん

 

白鳥さんやぺいちゃんが「愛のぶつけ合いしましょう」って呟いていて、

 

メンバーにも気合いが入っていることが伝わってきた

 

 

 

私はというと、いつもの平日

仕事は比較的落ち着いている時期で、ライブに間に合うか行けるかわからなくてでも絶対行きたいなあ~って朝からずっと「早く帰りたい」しか考えてなかった

 

 

これまでの感謝と、何より、だいすきだってことを伝えたかった

 

今日は絶対”愛のぶつけ合い”するんだ!って気合い。

 

 

 

私の職場からアイソまでどうがんばっても40分はかかる、なのに定時は19時だから最速で着けて40

定時の19時に上がって、急いで二丁目に向かった

 

アイソに着くと、yesterdayの終わりのほうで、到着即yesterdayを聞き逃したことに病んでしまったけど

入場していつものように後方で見てた、好きなオタクも近くにいた

 

2曲目ホモサピがはじまって、ふと気づく

 

会社から着信が入って、間髪入れずに上司からメールが届いた。

内容はわたしの仕事の確認で、どうなってんの!?なんで説明する前に帰っちゃったの!?というもの

 

実際は問題はなかったので、問題ないですというのを長文でメールを打ちながら

ホモサピの歌詞が右耳に入って左耳からすり抜けていく。

 

問題なかったはずとわかっていながら、普段就業後にこうやって連絡をもらうことなんて滅多にないから、心臓がずっとドキドキしてた

 

 

ライブ会場の、だいすきなアイソの端でわたしは何してるんだろう…

 

 

メールを送り終えてから、上司の返信がくるまでずっと気が気じゃなかった。

 

フロアに立ちながら何回も何回もiPhoneの画面を見てメールの画面をリロードして、

フロア後方の暗がりのなかでわたしの顔だけが明かりに照らされてた

 

 

「愛のぶつけ合い」するはずが、

そっ閉じ青春はわたしがソワソワiPhoneを触っている間に流れていって、たくさんのおなカマがデカい声でガチゲイ口上を打つのを、わたしは聞いてるだけだった。

こんな状態のままフロアに立っているのが申し訳なくて、トイレの個室に籠もって、そのあともずっとメールを待ってた

 

「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」の音漏れが聞こえてきて、それでも不安でトイレの個室でうずくまってメールを待ってた

だいすきな2番のぺいちゃんのパートが終わってく

どんな顔して歌ってたのかな、見れなかった

 

 

ようやく上司からメールの返信が届いて、少しホッとした

それまでずっと緊張状態だった糸が切れたのか、ぐったりしてフロアに戻る…

 

やっと気兼ねなくライブが見れるようになったのに、このあとの内容を全然覚えてない

4人もおなカマも楽しそうで汗だくで、自分もそうなりたかったなって悔いだけが残っちゃった

 

 

ライブが終わったあとの知り合いと顔をあわせたときの

よかったね、楽しかったね、というのができなかった自分がかなしかった

 

仕事のこともだけど、この日はうまくいかないことが積み重なった日で

それでも泣きながら特典会に並んだ

 

 

 

 

特典会でやりたいことができたから

 

 

 

 

***

 

 

 

VIPルーム入場、

4人はいつもみたいににこにこ迎えてくれた

 

白「あ!前髪~!」

き「分けてる!」

 

いまは白鳥さんもミキちゃんも前髪が伸びてすっかりセンター分けで定着したけど、この日はじめてふたりが前髪分けてたんだっけかな、その真似をしたと思われた

(単に仕事明けで髪も服も顔も泣いてボロボロだったからだけど)

 

構わずに要件を言い始めるわたし

「あのね、今日、仕事でうまくいかないことがあって、、しんどくて、ガチゲイ口上言えなかったの、」

 

だいぶ端折ったけど泣きながら伝えたらすぐ異変に気づいたみんながうんうんって真剣に聞いてくれた

 

 

 

「だから、今ここで叫んでもいいですか?」

 

 

 

 

 

 

 

みんな「えっ!??」

 

 

 

 

 

 

 

やりたかったのは、ガチゲイ口上を言うことでした

 

、、アイソのVIPルームの中で、、

 

 

 

今思うとなんで!?頭おかしい!と思うのだけど…

この日はどうしても「愛のぶつけ合い」にこだわってしまって、言いたかった

 

 

うるさくしたのは申し訳なかったです

 

 

前後に並んでいたのが初期から仲良くしてくれているふたりで

ずっと「大丈夫」って言ってくれてたから、やることにしました

 

 

 

 

 

ミ「え~wwすごい!いいよ!!」

ぺ「すご~い、貴重だよ~w

き「きゃ~!すごい!」

白「わ~~!」

 

 

 

「いいですか!?いくよ!!!」

 

 

 

みんなへらへらにこにこしてた

 

緊張した、

4人を前にして、いつもの通りに始めた

 

 

 

 

「言いたいことも言えないじゃん!!!」

 

こういうふうに一人きりで全力のでかい声を出すのは初めてで、声でか!!と自分でもびっくりしたけど、4人はもっと驚いてたし笑ってた

 

 

 

 

f:id:occiuy:20190308172930p:plain

「やっぱりミキティーかわいいよ!!!」

 

ミキちゃん、ひゃ~って顔してニコニコしてて、かわいかった

 

 

 

 

 

f:id:occiuy:20190308172934p:plain

 

「すきすきだいすきぺいにゃむにゃむ!!!」

 

ぺいちゃん、口が半開きになって唖然、の顔で、わたしのことを見てた

 

 

 

 

 

f:id:occiuy:20190308172939p:plain


 

 

「やっと見つけた希望のきまる!!!」

 

きまるさんのウルウルきらきらの大きい目から、ポロッて涙が落ちた

 

 

 

 

 

f:id:occiuy:20190308172946p:plain

 

「俺が生まれてきた理由、それは白鳥に出会うため!!!」

 

白鳥さんはもう目が真っ赤になっちゃって、うんうんってしながら聞いてくれた

 

 

 

 

「ゲイといっしょに人生歩もう にちょめでいちばん愛してる」

 

「あ・い・し・て・るーーーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

ライブだと4人とも踊ってるから叫ぶだけなんだけど、

それぞれの目を見て言うことができた、

 

 

このときのそれぞれの表情、一年経ったいまもびっくりするくらい覚えてる

 

 

言い終わってぜえぜえ息が切れたら、ボロボロないてしまった

 

 

 

ぺいちゃんが消え入りそうな掠れ声で、「ありがとう」って、ポロポロ涙をこぼしながら抱きしめてくれて

 

それを3人がかこむように周りから抱きしめてくれた

 

 

 

 

その流れでいつもの囲みと、ぺいちゃんのツーショを撮ってもらった

 

 

 

「伝わった?」って言いかけたところで

ミキちゃんがまっすぐ目を見て「伝わった!!!」って強く言ってくれた。

 

 

3人は泣いてしまった、泣かせてごめん

 

 

 

みんな「ありがとう」

 

ぺ「これからたくさん言える機会つくるからね」

 

 

 

 

ミ「これから叫ぶ人になってよ!!」

 

き「ねー!イイタイコトモイエナイジャーーン(野太いわたしの声のマネ)」

 

「www」 

 

 

去り際にミキちゃんに「大丈夫?裏口から出る…?」と心配されて笑った。

 

 

特典会で泣いてしまってるときは今までにも何度もあるけど(すまん)みんなが毎回冗談ぽくふざけたこと言って笑わせてくれて、って今までに何回もそれに救われたなあ

 

 

 

VIPルームの赤いカーテンの外に出るとき、だれの顔も見ないように見えないようにこっそり出た

 

 

 

(愛のぶつけ合い 、というよりは一方的にぶつけた感じになっちゃった)

 

 

 

 

***

 

 

 

この次が310日の名古屋で、

「あれがすごく嬉しかったの」って教えてもらった。

 

 

これ以降、たまに特典会で「今日は言いたいことがあって、」と切り出すと

ミキちゃんに「言いたいことも!?」って振られて

「言わないです」(言わないのかよ)っていうやり取り、何回もやった。

 

 

 

 

 

ほんとあのときなんであんなことしたのか、今でも不思議だし

 

いつかまたやるかな?って思ってるうちに、

いろいろと状況が変わったし、

 

ガチゲイ口上言い切るくらいの時間は今はもう無い。

 

 

 

 

私は好きだって気持ちを伝えることが得意ではなく、直接すきって言えたことって、今までに(自分が認識してるかぎりでは)一回しかなくて

 

この日にやっぱり、好きって「言う」ことって大事だなって思った

 

 

 

すごく、「伝わった」って思えた

 

 

 

 

わかってくれてることに甘んじちゃダメなんだ

 

 

 

このときみたいな方法で伝えることはもうできない(し、しようとも思わない)けど、

 

自分なりの方法で「好き」を伝えていきたいな

 

 

 

 

f:id:occiuy:20190308141741j:plain

 

 

 

 

もう「二丁目で一番愛してる」じゃないしね。