僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

何度でも

 

また今年も8月23日を迎えた。

 

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2017年8月23日、二丁目の魁カミングアウトというアイドルの存在を知ってから、「どうしても今日だ」と、蒸し暑い8月の夜のなかたくさん走って、人生で初めて新宿二丁目に降り立って、ぎこちなく扉をひらいた。この頃のアイソの匂いは今とはもう違う。煙草とかお酒とか香水の甘ったるいにおいが混じり合って「アイソの匂い」でしかなかった。ぜったい忘れない。

 

「ネコの恩返し」という曲を初めて披露する無料新曲発表会というイベントだった。

でも私はライブに間に合うことができなくて、物販で、ずっと欲しかったアルバムを買って、手に入れたチェキ券で3人(白鳥さんは体調不良で途中退席したため不在)に初めて会った。

ライブを見ないで特典会だけ行った、そのことを4年経った今でもずっと後ろめたく思ってる。

当時私はでんぱ組.incのファンで、ライブとチェキ会(接触イベント)は別もののイベントという認識で、「その日見たパフォーマンスの感想をすぐに本人たちに伝えられる」ことがどれだけありがたいことかあんまりちゃんとわかってなかった。アイドルオタクとしても初心者だった

 

滑り込んだ特典会の鍵閉めで、カーテンの向こうに入ったら、「アイソの匂い」がもっと強烈になって、二丁目だ!!ってビビった。そして今になってわかるこれは彼らのにおいだ。

ライブのあとの汗のにおいを多分かき消そうと強めに香水つけてたんだろうな〜と思う。笑

このときはまだその名前を知らなかったけどこのときからもうホワイトムスクだったよね。

 

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(2017年のぺいちゃんのお誕生日に合わせて描いた漫画の一部です。拙い…)

 

ぺいちゃんと目が合った瞬間、ぺいちゃんの目がぱあって見開いて、思い出すと泣きそうになる。この瞬間もう始まってしまった。

目が合ったこととか、ちょっと前髪を下ろしたとか、「名前変えて!」とか、そういう、おそらく本人からしたら何気ないことが、まさかこんなに大切に宝物みたいに扱われるなんて当時のぺいちゃんは夢にも思わなかったでしょう。

 

ミキさんが横からずっと「次はライブ見て!」「曲聴いて!」って言ってくれてて今と変わらない。今でもたまに見る新規の人とのチェキ撮るときの光景。

この日、やっとGood As Yesterdayを手に入れることができた(当時はサブスクもまだなかった)し、ミキさんがよく、人それぞれ出会うべきタイミングで出会えている・これからのほうがずっと長いという話をしてくれるから、後悔はしてないけど、

ほんと、この日にネコ見たかったな。初披露は一回しかないのに。

 

 

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ここからさらに一年経った2018年の8月23日、たまたま当日に、同じ場所でライブがあった。

2018年はHOT GAY SUMMERっていう毎日イベントがある企画で(狂ってやがる!)その中の一日のことだった。

平日夜で、また仕事終わりにダッシュして汗だくになって、アイソのドア前いちばん後ろから大好きな人たちを見てた。

 

occiuy.hatenablog.com

 

 一番最後の曲が「ネコの恩返し」だった。びっくりした!

うれしくていっぱい踊った。細かいことは覚えてない。しかもこの日の日記に「別で日記書く」と言いながら結局書き残していない。

でも確かに覚えていることがある。

おちサビの「返していきたいものがここに確かにある」で、ぺいちゃんがやわらかいまなざしでフロアを見渡したときに、もうとっくに大好きになっているぺいちゃんに、初めて会ったような泣きそうな気持ちになった。

新曲発表会でネコを見れていないからこそ、私はこうして8月23日にネコを見るたびに、何度でもぺいちゃんに出会ってそのたびに一目惚れするのかもしれない。

 

なんと2019年もまた同じ日に同じ場所でネコを聞いた。

ほんとうは枠の時間越えてる朝のアイソで、MCの時間を早送りして、「2年前の今日はネコの新曲無料発表会だったから」ってやってくれた。こちらが大切にしているものを彼らも同じように大切に思っているんだと嬉しくなった。

 

そして今年は、当日にはおそらくミキぺいのふたりの配信の予定があって、翌々日にはまたアイソでライブがある予定だった。中止になってしまったけど。(安心安全健康が何よりいちばん大切なので、英断だとおもいます)

今日、ずっと家にいてぐったりしていてこのままじゃヤバいと思って外に走りに行ったら、シャッフルの一曲目がネコで、うわーん、てなった

今こういう状況の中だからこそ、一つひとつが大切で、大切にしなきゃいけないんだなあ。

 

8月9日のゲイクルーズ2部の最後、やめすこでミキさんがポロポロ泣いてしまって、その理由として「去年の夏はこんなふうにまた(クルーズでの)ライブをできると思ってなかった、今こうして会いにきてくれる人も、これなかった人もいて、そんななかでもこうしてみんなと夏を過ごせることが嬉しい」のようなことを言ってくれて、なんかうまく言えないけど、今年の夏も来年の夏も私はいるよ〜〜ってミキさんに駆け寄りたくなった。

大丈夫だよ〜!

 

今会えなくても、また来年も再来年もあるし、

そのたびにネコの恩返しを聞いて、何度でも発表会の気持ちで受け取って、何度でも出会うことを重ねていきたい。

 

 

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え!ていうか

出会ってから4年もの間、ずっと好きでいさせてくれるぺいちゃんはすごい!!

だいすき!!!

 

 

また元気に笑顔で会おうね。