僕のひとつだけ たったひとつ どうか消えないでね

ここ[2022.8.23 近近感魂♪魁GAY LIVE]

気持ち感想・日記 ※全然レポとかではないポエムです

 

occiuy.hatenablog.com

日付が変わってすぐ更新したブログ、普段ほとんど自分の文章読み返すことがない(※自分のポエムは基本的にキモいため)のだけど、前の日にさっと書いたこのお気持ちブログが自分で書いておきながらけっこう好きな文章で何度か読み返した。

8/23 18:08

2022年8月23日、もう何度も何十回ももしかしたら百何回も?行ってるアイソへこの日も向かった。5年前のあの日とちがって仕事の環境が変わってリモートになったため家から、新宿に向かう途中の電車から見える空を見てたまらない気持ちになってしまって、あの日着ていたのと同じワンピースの裾を握りしめた。あちら側の記念日とはちがってこちら側の個人の特別な日というのはこちら側だけのもので、それでもどうしようもなく大切に離さないでいたいと思うこの厄介な感性はやっぱりぺいちゃんが私のなかに作ってくれたものだと思う。晩夏が近づいてきて涼しく過ごしやすく気持ちのいい日が続いていたのに新宿に降りた瞬間異常な湿度でもわあっと全身まとわりつくような空気に包まれて一瞬で汗だくになる。それすらあの日の感覚にすごく近くて泣きそうだった。

みなさーーーーーん!!

本日このあと19:00〜
二丁魁の無料新曲発表会🔥🔥🔥

おなカマはもちろん!
フリーライブ難民の皆さんも来てね〜〜!入れるよー!
初めましての人も二丁魁デビュー、二丁目デビューしませんかー?

カモーーン💘

※別途1D代のみかかります
《ぺいにゃむ》 pic.twitter.com/gME7XLRZhC

— 二丁目の魁カミングアウト【ゲイアイドル】 (@sakigake_gay) 2017年8月23日

ネコの恩返し初披露から5周年のこの日のことをなにかの形としてとっておきたいなと思って10分くらいしか猶予がないのに爆速でルミネエストのアクセサリー屋さんにゆき店頭でぱっと目についた猫ちゃんのイヤリングを買った。

これを買っていたから結局走らないと間に合わない開場ぎりぎりの到着になってしまった。

 

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2022.8.23(火)

近近感魂♪魁GAY LIVE

@AiSOTOPE LOUNGE

開場 19:00 / 開演 19:30

 

耳をすませば

パラレルヤワールド

青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ

勇者か村人A

GAY STAR

(告知)

今も尚

人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ

ホモサピエンス

Good As Yesterday

隕石に願いを

(MC)

やめらんない!とまらない!

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2列目下1、あわよくばネコを聞きたい気持ちで入った場所だったけど結果的にネコはやらなくて、でもこの場所で見れてよかった。アイソはもうあの頃の煙草とか香水とかお酒の強いにおいとは違うクリーンなにおいに変わっていて、それでもこれまでに目に焼き付いた色んなものがふとした瞬間によみがえるそんな瞬間がいくつもあったライブだった。

ぺいちゃんの影ナレで「スペシャルライブぅ〜スタート!」のあと一瞬静まり返ってから聞こえる耳をすませばのイントロ、それに合わせて駆け込んでくるぺいちゃんたち。いちばん体に刷り込まれてるもので、あ…ってなった。初めての日にライブを見ることができなかったこともありアイソのステージに立つぺいちゃんは特別で、その当たり前でない光景だけでもう泣きそうだった。間奏「ワンマン終わっても二丁魁突っ走ってくぞ!」みたいなこと言ってる。当たり前だけど彼らにとってはこの日は記念日でもなんでもなくバンドサバイバーファイナルを迎えて直後のライブ。ずっとぺいちゃんばかりを見ていて、ラスサビ「君に」でミキがわたしに指差ししてくれてたらしいのに全く気づかなかった。ミキごめん! パラレルヤワールドのイントロのぺいちゃんが動き出すときのバッバってステップのキレがすごくていつもより意識がいっているように見えた。1Bはきはき聞き取りやすくてやけに歌詞が耳に入ってくる。「やれるさ」の歌いきりが気持ちいい。「今の僕があるんだから」これまでのぺいちゃんの積み重ねを感じるようで強かった。「きっと僕は騙されない」吐き出すみたいだった。ラスサビ「ほら続きを」でしゃがんだとき、眉間に皺を寄せたくしゃっとした笑顔がかわいい。「全て変わったようで 何ひとつも変わっていないのか わからない」これをミキぺいで歌われたときにああ本当にそうだね、って思った。青春は何度でもやり直せるなんて嘘だという曲はこれまでに何回も見すぎてもう振りコピもケチャするタイミングも全部手癖でやってしまうような曲なのに、この日いつもとはちがうところではっとするような瞬間がたくさんあってびっくりした。1サビの「何もかもが新しく出会うもの全てがキラリ 儚く輝いた」がぺいちゃんに出会ったばかりの頃の自分のことにしか聞こえなくて踊りながらぼろぼろ涙が止まらなくなった。「28.29.30才 とうとうあの時思ってた『大人』になったんだけどなぁ まだまだ青いな」もどんぴしゃ。間奏で静まるように暗くなるステージで上手側の橙のライトひとつだけがぽつんと点く。大好きな人たちのあごの下に自然な影が落ちる。慣れ親しんだこの会場のなかでこのシンプルな照明がいちばん好き。このときの「振り返るとどこかに 手を伸ばしたくなるような」で手を伸ばすぺいちゃんのあごの下にうつる影がきれいで、輪郭を目でなぞった。この日ばかりは「青春はやり直すものじゃなく 焼き付くものなんだ 心に生き続けているあの日の僕ら」で目を閉じて歌詞を噛みしめるように歌うぺいちゃんに手を伸ばした。このタイミングでの勇者、間奏で言ってくれたように「二丁魁はこれからも上目指すぞ!!」って意味あいだったと思う。1B歌い込むみたいなはっきりした歌い方。「ガンガン行こうぜ俺たち!!」がほんとうにそのままの意味の強い意志だった!ゲイスター「きっと来年は〜」の歌唱、ぺいちゃんが未来の話をしてくれたようでグッと来ちゃった。歌詞のとおり歌ってるだけだけどさ、歌詞のとおり歌ってるだけじゃないんだよ!すごい。

この日はライブ中にチケ発があり(涙)、そのタイミングに合わせるためいつもとは違うこのタイミングでさらっと告知して後半にうつる。たまたまのことだったけどこれによって前半と後半がひとつなぎのように感じれたの嬉しかった。

後半の一曲目は今も尚。落ちサビのミキ「今も尚 季節は巡り 日々たくさんの変化を繰り返している」これまでの変わったことも変わらないこともそれに対する気持ちもこの人に見透かされているような気持ちになって涙が止まらなくなった。ぺいちゃんのラストの「がんばれ」お腹がひらいてるような、広く届くがんばれだった。アウトロで手のひらに包み込むように拳を握りしめたあとにそれをぱっと手放すようにして、凪みたいな穏やかな人好きのイントロが流れた。「たった一度の出会いとたった一度の別れを繰り返しここまで来たんだ」これをぺいちゃんが歌ってくれることなんて特別なんだろう。ステージの真ん中にきたぺいちゃんが大事そうにこれを歌ってくれて、その一つひとつの出会いのなかに自分もいさせてもらえてることを感じてしまう。何度もこの話をしてしまうけど、アイドルとして出会いと別れを繰り返していくなかで、自分がずっと「ここ」にいれることってすごいことで、それは自分が一途だとか義理とか情とかそんなことではなくて、ぺいちゃんがその間も離さないでいてくれるような人だから。

忘れてしまうのなら

消えてしまうものなら

痛いままでいい ここに残って

通り過ぎていく季節の中で

せめて君だけはここにいて 

出会いがあるのと同じように別れもきっとあちら側では何度も経験してきていて、二丁目の魁カミングアウトとしてかなり序盤に発表されたこの曲のなかでそれを引き留めるようなことを歌っているのなんかすごくこの人たちらしいなと思う。ファン側からしたらここに立っているのは自分の選択でしかないのだけど、「せめて君だけはここにいて」はかなり切実なこちら側の気持ちでもあります。このときにステージの奥ぴったり目の前に立つぺいちゃんとずっと目が合っているような気がして、どうかずっとここにありつづけていてね、ってそのままの気持ちでぺいちゃんに手を伸ばした。

そのあとに歌われたホモサピはこの人たちの内側を見せてもらえているようだった。どこかで筆村が胸に手を当てて手離さないような歌い方をしていた。打って変わって誰のことも見ない「孤独が当たり前で」で何もないところに手をのばすぺいちゃん。「日が経てば花は咲いてしまうから」の日がちのことが大好きなのだけど、最近この4人ごとそこが好きなのだと気づいた。真ん中に集まってぽちゃんと水が落ちてふわっと花が咲くようなイメージ、決められた4人のフォーメーションと振りつけのなかでいちばん好きな表現かもしれない。「簡単なことじゃないんだけど なかなか上手くできないんだけど 誰かを好きになって愛されたいと願うから 僕たちは」のメッセージが切実でふるふる震えているように見えた。この日実はいちばん聞きたかった曲のイントロがかかってあ〜…ってなっちゃった。隕石に願いを。この歌詞のぜんぶをここに貼り付けてしまいそうな気持ちになる。なんだかそのくらいこのときの気持ちがこの曲の歌詞のままだった。このひとつ前のライブがバンドサバイバーファイナルで、その最後の曲のアウトロでミキが「まだまだこれからだから、なんてね」とぽつりと呟いたことを思い出す。「いつだって無い物ねだりで神さまを困らせ 今すぐ隕石が落ちてほしい そんな事考えてた僕」にぎくっとした。「もっと早く出会えていたらなんて考える日もある?」あるよ。2サビ筆村の「そっと教えてよ君の望む僕らの在り方をぉ」地声からの息抜けるような歌い方がきれい。「晴れ渡る最高の日に落ち込んだりもして」叫びみたいだった。

もしもいつか多くの人に讃えられたとしても

君があの日くれた小さな花や一言が

僕を悩ませ動かすんだ ずっと僕のまま

色あせたTシャツもひび割れた画面も声も

気付いてあげられなかった記念日や髪型も

忘れない ここにあるから

もし消えてしまってもまた作るから

くだらない 毎日を また作るから

落ちサビから移動してラスサビ、終わりまでぺいちゃんが目の前にくることわかってるのに、これを歌われて涙とまらなかった。説明いらないでしょ!?って感じ。今までのぜんぶは私のなかに積もっていて、それが可視化されていなくてもぺいちゃんのなかにも積もったものがあることわかった。「忘れないここにあるから もし消えてしまってもまた作るから」って、未来の約束してくれるみたいだった。

バンサバで3回聞いたG.A.Y.をオケで聞くの久しぶり。2A「なぜだか過去ばかり振り返る日々のような気がしたから 隣の君をみたんだ僕が後悔や 幸せを振り返るのは守りたいものがここにあるからさだから安心してよ」振りで左右に軽くスキップしながら歌うとき、「隣の君を見たんだ」でおなカマのことを見やる目が優しくて、ちらと目が合った。泣いたりはしないけど目がキラキラしていて、なんだか今考えてること全部伝わってるんじゃって気持ちになる。自分のことみたいに聞こえた。「昨日の事も今日もこの先も全部覚えておくから」で本気の気持ちで手を伸ばしちゃった。4人ともずっとすっきりしたいい顔してた。

このあとチケ発タイムが設けられ(・・・)、その間は耳で聞き流せるようなどうでもいい話にして、とミキにふられてマンションの隣人の話とかしてる。その後のMCでバンサバの感想をはなしていて、ぺいちゃんは自分のなかで目指していることの芽が出たような経験になったという話をしてくれた。今気をつけて意識していることを「まだちょっと具体的には言いたくないんだけど」と話していたのぺいちゃんらしい。そういう努力家で真面目なところ大好きなところのひとつ。このことかはわからないけど、バンサバ大阪からとくに感じるようになったことがあって。ぺいちゃんのライブでの在り方って、出会った頃はパワーでねじ伏せるような荒々しさがあって、いわゆる煽り担当的だった。でもそんなのはとっくに超えていて今は対バンのあとにパブサしても「黄色歌うますぎ」とかよく書かれててぺいちゃんは技術的にも(有り体に言うなら)歌唱メンだと思う。私にとってはそうだとはっきり感じたのは2020年中野サンプラザのアンハピからだったのだけど、また今はもっと変わってる。よく「憑依型」と言っていた頃の曲の世界観に入り込んで歌っていたの演技力すご!って単純にその時どきの変化に驚いてた。それがぺいちゃんの努力によって得た技術であったのは本当に頭が下がる思いだったけど、もちろんそれも好きだけど個人的に心が打たれるのはそれより感情が上回ったライブの方が多かった。その後またすこし変わってきたなと思うのが「語りべ」というやつ。具体的には今年の4月10日越谷レイクタウンのヴィレバンでやったほうのGAYSTAR。ええってびっくりして、特典会でそのことを伝えようと思ったらぺいちゃんのほうから自信満々に「ゲイスター良かった」って言ってたの覚えてる。かわいい。そういう「語るように歌った」と言うときの歌唱、それもすごいのだけど、最近は意識してそういう「歌い方」してるのではなくて、ほんとうに相手に伝えようとして歌っているんだと感じるときが多くなった。その相手としてこれは自分に向けて歌われているんだとはっとすることがとくにバンサバを経てからよく感じるようになって、「一人ひとりみんなに届ける」から「あなたに届ける」に変化してきているように感じた。これはかなり感覚的なもので、これを何度もぺいちゃんに伝えようとしてるけどやっぱり言葉では難しいね。

ラストの一曲はやめとま。これも歌詞ぜんぶが自分のこれまでみたいで、ハッピーエンドでエンドロール流れているような気持ちになった。「僕たちの関係は摩訶不思議〜」で手を差し伸べながらフロアを見やる顔が優しくて泣いちゃった。ラブパワー!のあと顔あげて後ろの方まで誰かのことを見ながらたくさん寿司配る。「君の存在で人生がちょっとHAPPY そんな幸せ寄せ集めて進もう」だった。

なんだかやけに歌詞がくっきりと聞こえる日で、それが「歌を届ける」がテーマだったバンサバツアーで得られたものであると思ったし、この5年間で自分のなかに積み上げられたものであるとも思った。これがまた言葉で言うのはむずかしいけれど、自分のなかに入って積み上げられたたくさんの言葉たちは、いつのまにか自分を形づくる一部になってたみたい。そのことに気付いたような日でした。

#魁ライブ
8/23(火)
『近近感魂♪魁GAY LIVE』

耳をすませば
パラレルヤワールド
青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ
勇者か村人A
GAY STAR
今も尚
人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ
ホモサピエンス
Good As Yesterday
隕石に願いを
やめらんない!とまらない!#二丁魁#ゲイアイドル pic.twitter.com/Z4lH0lY3SX

— 二丁目の魁カミングアウト【ゲイアイドル】 (@sakigake_gay) 2022年8月23日

 

ライブのあと、物販でスタッフさんにチェキのお伺いをしてもらったときに「今日記念日なんだって?おめでとうございます、ぺいが言ってたの、ゆいっこさん今日記念日なんだって」と言われて声出ちゃった。第三者から聞くそういうのは正直うれしすぎるし、ライブ中何度も自意識過剰かなって思ってたことがなんだかくっきりした。スタッフさんもいつも本当にありがとうございます。末永くよろしくおねがいしますというお話ができて嬉しかった。

「あなたが5年間私に一目惚れし続けてくれてよかった、あなたがずっと好きで居てくれて、ほんとにさ、摩訶不思議な関係だなって思ったよ」と言われて、すぐに補足できなかったことどうしても言いたいから言うけど、そういれるのはぺいちゃんが努力し続けてくれる人だからだよ!本当に。ぺいちゃんと5枚ぶんチェキを撮っている間ミキが後ろでぐっと静かに邪魔しないようにしてくれてるのが視界の端にうつっていてかわいかった。もう出るところで、「あなたの5年間は大きいの!楽しい以外の苦しいこととかもあったと思うけど、重くておっきい5年間だったの!それはずっと私たちの宝物だから」とミキが引き止めて伝えてくれたのを聞いて、VIPルームを出てから涙が出た。「重くておっきい」という言葉選びにほんとうにそのとおりだなと申し訳無さで笑ってしまう。ありがたかったです。いつもありがとう

またぺいちゃんに一目惚れした日になりました。大好き!

 

人好きの話されて泣いちゃった。

また来年も「ここ」にいれますように